内容説明
ピアノを手掛かりに、具体的な聴き処を指摘することで、読者の耳が肥えるようにも工夫された、最新の研究に基づくジャズの歴史。下巻は、ハードバップの展開、フリージャズの登場、そしてポストバップまで。ファンキー派のホレス・シルヴァーから革命家のセシル・テイラー、そして、オスカー・ピーターソンやキース・ジャレットなど著名なピアニストはもちろん、知る人ぞ知るカール・パーキンス、ハービー・ニコルスまで、多彩なピアニスト達のテクニックとサウンドを解明する。
目次
第6章 モダンジャズピアノ史概観(2)―ハードバップ・フリージャズ・ポストバップ(ルーツミュージック―ハードバップ;「バンドの爆薬」―アート・ブレイキーとホレス・シルヴァー ほか)
第7章 モダンジャズピアノの四奏法(ウォーキングベース奏法(Walking Bass)
ユニゾン奏法(Unison Lines) ほか)
第8章 ピアノトリオ黄金時代(ピアノトリオの由来;ピアノトリオの基盤を築いた三人 ほか)
第9章 ジャズピアノを編成別に聴く―デュオからセクステットまで(ソロピアノ;デュオ ほか)
著者等紹介
モラスキー,マイク[モラスキー,マイク] [Molasky,Michael]
1956年、アメリカ・セントルイス生まれ。シカゴ大学大学院東アジア言語文明研究科博士課程修了。早稲田大学国際教養学部教授。戦後日本文学および文化史、ジャズ史、日本の飲食文化などを研究。ピアニストとして日本のジャズクラブに出演した経験もある。主な著書に、『戦後日本のジャズ文化―映画・文学・アングラ』(サントリー学芸賞、岩波現代文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ジャズ演奏を後ろから支えるピアノを手掛かりに、まったくあたらしい切り口からジャズの歴史をたどる。印象論を越えた、具体的な聴きどころ、鑑賞のヒントに満ちた、類書のないジャズ論。下巻は、ハードバップの展開から現在までの歴史をたどり、ジャズピアノのテクニックを解説、さらに様々編成の中にピアノを聴く。