内容説明
川幅六〇〇メートルの大河と二〇〇〇メートル級の山々を越え、インドのイギリス軍の拠点インパール攻略を目指した日本軍。三万人もの死者を出したといわれる作戦は、どのように立案・遂行されたのか。第一五軍司令官・牟田口廉也中将の肉声、司令部の状況を詳細に記録した元少尉の日誌、生き延びた兵士たちの証言などを通じて、太平洋戦争で最も無謀といわれる作戦の全貌に迫る。
目次
序章
第1章 “責任なき”作戦認可
第2章 度外視された“兵站”
第3章 消耗する兵士たち―軽視されてゆく“命”
第4章 遙かなるインパール―総突撃の果てに
第5章 遅れた“作戦中止”
第6章 地獄の撤退路―白骨街道で何があったのか
第7章 責任をとらなかった指導者たち
終章 帰還兵たちの戦後
おわりに―異例の反響
出版社内容情報
三万人を超える死者を出した作戦は、どのように立案・遂行されたのか。牟田口司令官の肉声、司令部の状況を詳細に記録した元少尉の日記、生き延びた兵士たちの証言などを通じて、「太平洋戦争史上最悪」の作戦の全貌に迫る。