内容説明
全6巻で中学・高校の全範囲をあつかいながら、大学数学の入り口まで独習できるように構成。深く豊かな内容を、自由にのびのびと、一貫した流れで解説する。第6巻は行列と1次変換など、線形代数の初歩をあつかい、さらに数論の初歩、集合・論理などの現代数学の基礎になる諸概念についてふれていく。定評あるロングセラーの新装版。
目次
第22章 図形の変換の方法―線形写像・1次変換(写像;平面の1次変換;1次変換によるいろいろな図形の像)
第23章 数学の中の女王―数論へのプレリュード(算術の基本定理;合同式)
第24章 無限をかぞえる―集合論へのプレリュード(集合の基数(あるいは濃度)
可算集合
濃度の大小
非可算集合、連続の濃度
直線と平面の対等性)
第25章 解析学の基礎へのアプローチ―εとδ(数列の極限;関数の極限、連続関数の性質)
第26章 エピローグ―落ち穂拾い、など(3次方程式・4次方程式の解説;体の公理、複素数を合理的に構成することいくつかの証明;確率分布と平均;“すべて”と“存在”)
著者等紹介
松坂和夫[マツザカカズオ]
1927‐2012年。1950年東京大学理学部数学科卒業。武蔵大学助教授、津田塾大学助教授、一橋大学教授、東洋英和女学院大学教授などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)