内容説明
戦後の「総決算」からなし崩しの転換へ。経済大国化による新たなナショナリズムと、国際化・多様化とのせめぎ合い。
目次
1 ジャパン・アズ・ナンバーワン(中曽根康弘―「戦後」を終わらせる意志;上野千鶴子―消費社会と一五年安保のあいだ;高木仁三郎―「核の時代」と市民科学者;大橋正義―バブルに流されなかった経営者たち)
2 国際化とナショナリズム(ジョアン・トシエイ・マスコ―「第二の故郷」で挑戦する日系ブラジル人;安西賢誠―「靖国」と向き合った真宗僧侶;宮崎駿―職人共同体というユートピア;『地球の歩き方』創刊メンバー―日本型海外旅行の精神)
3 天皇と大衆(奥崎謙三―神軍平等兵の怨霊を弔うために;朴正恵と蔡成泰―民族教育の灯を守るために;美空ひばり―生きられた神話;知花昌一―日の丸を焼いた日)
著者等紹介
杉田敦[スギタアツシ]
1959年生。法政大学教授。政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)