内容説明
国際経済競争、人口動態変化といった圧力に対し、各国はどう適応したのか。国家システムが抱える問題を、社会政治的・制度的進化から解き明かす。
目次
第1章 進化と適応の物語―国家の多様性
第2章 スウェーデン―マルハナバチの進化(普遍的福祉国家;スウェーデン・システムの進化;世紀末の難題)
第3章 日本―新旧遺伝子の交配種(日本システムの概要―「日本株式会社」;日本システムの進化;新世紀の難題)
第4章 米国―特異な進化を遂げた「強い国、弱い国家」(米国の「隠れた」福祉国家;米国システムの進化;世紀末に立ちふさがる難題)
第5章 「それでも地球は動く」
著者等紹介
スタインモ,スヴェン[スタインモ,スヴェン] [Steinmo,Sven]
1953年ミネソタ生まれ。カリフォルニア大学バークレー校にて政治学、公衆衛生学修士、政治学博士取得。コロラド大学ボルダー校にて教授を務めるほか、欧州大学院大学公共政策・政治経済学部講座教授など、各国の大学にて勤務。主著Taxation and Democracyでアメリカ政治学会のガブリエル・アーモンド賞を受賞。『政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応』は2011年、欧州進化政治経済学会よりグンナー・ミュルダール賞を授与された
山崎由希子[ヤマザキユキコ]
トロント大学政治学部修士。東京大学社会科学研究所助教・特任研究員を経て、現在は公益財団法人生協総合研究所研究員。専門は政治学(税財政政策、国際政治経済、医療政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
グローバル・スタンダードなど、幻想に過ぎない――スウェーデン、日本、米国の各国に内在する問題を、進化と適応の観点から解き明かしたユニークな政治経済学書。