内容説明
近年、家計消費分析は、マクロデータによる線形時系列モデルの推定から、ミクロデータを用いた不確実性下の非線形動学構造推定へと急速に進化している。本書は、パネルデータを中心とする日本の様々な家計ミクロデータと最新の分析手法を用い、諸外国との比較を行いながら、理論と実証の両面から家計消費メカニズムを明らかにする。
目次
第1章 消費理論の基礎
第2章 計量分析の基礎
第3章 完備資本市場下における家計消費
第4章 恒常所得・ライフサイクルモデル
第5章 消費の過剰反応
第6章 予備的貯蓄
第7章 流動性制約
第8章 所得過程の推定
第9章 消費・所得のライフサイクルプロファイル
第10章 家計消費支出データの変動と計測誤差
著者等紹介
阿部修人[アベナオヒト]
1969年生まれ。93年3月一橋大学経済学部卒業、95年同大学経済学研究科修士課程修了、2000年Yale UniversityでPh.D.取得。同年一橋大学経済研究所専任講師、現在同准教授。専攻は日本経済論、マクロ経済学、産業組織論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)