DENTOのパンフレット等のアートディレクションでお世話になっている「ダカフェ日記」の森友治さんと共同制作した13センチメートル角の小さな立方体のスピーカーです。「SPRING SUMMER FALL WINTER AUDIO」シリーズの第2弾、当工場ならではの精緻な造りと額縁の製作技術を使ってデザインや製作を行っています。
無垢材を用いた質感豊かなこの商品は、スピーカーという機能だけでなく、インテリアの一部として部屋の雰囲気を高めてくれます。小さくても、木の持つ自然な響きと温かみを感じさせる商品になりました。またスピーカーを鳴らすには、アンプやプレーヤーが必要です。おすすめの機器や接続方法はブログで紹介していく予定です。
ステレオ機器が私が「もしもこんなヴィンテージスピーカーがあったら、きっと欲しくて仕方ないだろうな」と思って作ってしまった、クラシカルなデザインの小さなスピーカーです。
弦楽器のような響きを目指して内部まで全て無垢材で作っています。木材の響きを最優先にするため吸音材は徹底的に小さくしました。
天然オイル仕上げのため、経年変化で少しずつ、いい色になっていきます。
音の構造はシンプルなバスレフ型で、心地よい中高音から、ゆったり感じる控えめな低音まで、サイズ的に無理のない、素直な音になっています。
深夜、眠る前に小さな音で、静かな音楽を聴いたりするのがおすすめです。(大きな音も出せますよ)
机や棚の上にずっと、例えば20年とか、置いてもらえたら、うれしいです。
森友治 / ダカフェ日記(dacafe.cc)
サイズ感やグリルの着脱など、森さんと1年をかけて色々と試行錯誤しながら今の形になりました。
チェリー材は経年変化で深い色合いになります。上の画像は完成直後のチェリー材の鮮やかな色合いで、下の画像では1年経過した後の色の深みや風合いが出ています。一方、ウォールナット材は時間の経過による色の変化が比較的小さいです。ウォールナットの色合いは初めから深く落ち着いており、時間が経ってもその豊かな色調が保たれます。
直射日光のあたる場所や、暖房器具の近くには設置しないでください。天然オイル仕上げなので、1年に一度くらい、別売りのメンテナンスオイルを使ってください。