通常は早朝から作業をするのですが、写真撮影のため日が昇ってから作業を見せて頂きました。採蜜作業の正装はネットの付いた麦わら帽子、厚手のゴム手袋、雨カッパと、服の上から攻撃されたとしても大丈夫な出で立ちです。巣箱を開けると巣板が縦に並んでいて、上下2段に積まれています。上の段から取り出した板を遠心分離機に掛けます。するとドラム缶の下からどろっとした蜜が豪快に出てきます。こうして出てきた蜜は蜂や蜜蝋の欠片や自然のクズが混ざっていますので、30目のメッシュに掛けてろ過します。こうして一切の手を加えていない天然の純粋はちみつができあがります。 |
09〜11喜久雄さんが手にしているのは、ハチを煙でおとなしくさせるための道具。中には麻布が詰めてありこれを燃やして煙を出しています。麻布の上には杉の葉を被せて置いて燃えた灰が舞い上がるのを防ぎます。蛇腹を押して空気を送ると麻布が燃焼して口から煙が出る仕組みになっていました。 12〜14これも燃やしています。ガスコンロの上の樽上のものの先からコードが出ていて金コテに繋がっています。これは巣板に作られた蜜蝋を熱で剥がす(切り落とす)ときに使われていました。 |
![]() ■『純粋』について はちみつに表示されている純粋の意味は、加糖などいかなる食品添加物も加えたりしていない『ミツバチが採取した蜜成分が100%(蜜同士も混ぜていない)』であることを示しています。国産の純粋はちみつは、蜜蜂の急激な減少により極希少なものとなってきました。近年ではその高価さゆえ人工的に混ぜた偽りの国産蜂蜜の存在を耳することもあります。清家養蜂では従来の方法で誠実・実直に養蜂を行っており、純粋なだけでなく良質なはちみつ生産に努めております。おかげさまで国産純粋はちみつであるにも関わらず、良心的な価格と当店では高い評価を頂いております。 ■当はちみつは天然 加工はちみつ(加糖・精製)は、色や香りを良くする(脱臭・脱色)処理や、糖度や濃度を上げるため水分を蒸発させたり、結晶化を防ぐために加熱をして濃度を上げますが、当はちみつはこれらを一切しておりません。冬に蜜が固まり瓶詰めが出来ない場合に限りなるべく低い温度での湯せんをしています(高温での加熱は風味が損なわれるため) ■みかんはちみつは本当にみかんの蜂蜜?! 純粋はちみつにはいろいろな種類がありますが、本当にその花の蜜なの?と言う疑問を持たれたことがあると思います。自由に飛び回れるはずのミツバチですが、驚くほど行動範囲が狭く巣箱から2キロ程度しかありません。そして巣箱から一番近い花から順に蜜を集める習性があり、あえて遠くから集めることはしません。それからミツバチは巣箱ごとに団体行動をする習性があり、1つの巣箱ごとにどの蜜源から蜜を採るかも決まっています。蜜源を知らせるハチがいて対象を決めたらその蜜ばかりを集めようとします。更にもう一つ、みつばちは同じ種類の花から蜜を採る習性があり、複数の種類の花が咲いている所でも極力ひと種類から蜜を集めるのです。みつばちの世界は実に統率のとれた組織になっているそうです。だから蜜源の限られているみかん畑のようなところに巣箱を置けば、自然にその花ばかりの蜜が集まるのです。 ■ミツバチの一生 ミツバチは遊牧民のように花を求め、花に合わせて住むところを移動していくのではなく、家畜と同じように一生を一つの巣箱で過ごします。女王蜂として巣立って新しい巣を形成するハチ(分蜂)とそのお伴の働きハチを除きます。ハチの一生は6か月以内と短く大半は冬を越せません。だから喜久雄さんの巣箱に住むハチは喜久雄さんのハチで他のハチとは混ざりません。更に1つの巣箱ごとにも独立していて隣りの巣箱がどんなに近くに置いてあっても混ざり合うことはないそうです。 ![]() |
【使用上のご注意】 ◆天然物のため乳児へはご注意下さい。 当ハチミツは天然物(無加工・純粋はちみつ)のため1歳未満の乳児には与えないようにお願いします。乳児は腸内細菌が少ないため乳児ボツリヌス症に掛かることがあります。当ハチミツは加熱殺菌等を一切行っていません。 ◆保存について ハチミツの賞味期限は2年です。冷蔵の必要はありませんので直射日光を避け冷暗所で保管ください。 ◆結晶化した時は ハチミツが結晶化した場合は湯煎で溶かして下さい。高温で湯煎をしますと風味が損なわれますので、ビンの蓋を開けてぬるま湯(お風呂の湯くらい)に付けながら箸などで時折かき回しながら戻すようにしてください。 ◆結晶化する原因 純粋はちみつは固まりやすい、色の濃いはちみつは固まりやすいなど言われますが、結晶化する原因は成分中のブドウ糖が結晶化することによるものです。結晶化は低温15℃以下で始まります。ブドウ糖の多く含まれているはちみつは固まりやすく、花の種類によっては固まりにくい純粋はちみつもあります。 ■参考までに 経験上ですが空気を含ませると固まり易くなるようです。ビンを激しく動かしたり傾けるなどして泡立たないようにお気を付け下さい。 |