代表的日本人 (岩波文庫 青 119-3)
内村鑑三(1861―1930)は、「代表的日本人」として西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の五人をあげ、その生涯を叙述する。日清戦争の始まった一八九四年に書かれた本書は岡倉天心『茶の本』、新渡戸稲造『武士道』と共に、日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作である。読みやすい新訳。 目次 凡 例 は じ め に 一 西 郷 隆 盛──新日本の創設者 1 一八六八年の日本の維新 2 誕生、教育、啓示 3 維新革命における役割 4 朝 鮮 問 題 5 謀反人としての西郷 6 生活と人生観 二 上 杉 鷹 山──封 建 領 主 1 封 建 制 2 人 と 事 業 3 行 政 改 革 4 産 業 改 革 5 社会および道徳の改革 6 人 と な り 三 二 宮 尊 徳──農 民 聖 者 1 今世紀初頭の日本農業 2 少 年 時 代 3 能力の試練 4 個人的援助 5 公共事業一般 四 中 江 藤 樹──村 の 先 生 1 昔の日本の教育 2 少年時代と自覚 3 母 親 崇 拝 4 近江の聖人 5 内 面 の 人 五 日 蓮 上 人──仏 僧 1 日本