日本語組版入門: その構造とアルゴリズム

日本語組版を設計するためには、ルールや方針の背景にある構造と原理を理解することが必要です。 本書では組版を「覚えるべき慣習的なルール」ではなく、組版を形成する要素とその属性の 組み合わせによるプログラムとして整理。 日本語の記述システムや組版の技術的構造を踏まえたうえで、印刷からオンスクリーンまで あらゆる場面に対応する考え方を解説します。 本書ではさらに、組版とページ版面、使用する書体のデザインそれぞれの関係性についても 分析・考察。 日本語情報処理を越えたトータルな日本語タイポグラフィへの視点も提示します。 巻末には現場的なニーズにもすぐに対応できるAdobe InDesign CCの設定例一覧も収録。 従来のルールブックの枠組をアップデートし、これからのスタンダードとなる一冊です。 目次 まえがき 1章:日本語表記の特徴 2章:組版とは何か 3章:組版面を決定する属性の種類と関係 4章:基準点と方向属性 5章:揃えに関係する属性 6章:行内の配置 7章:禁則と分離禁止 8章:段落と版面の属性 9章:行頭と行末の配置 10章:版面の調整処理 11章:頁デザインと組版 12章