杉浦日向子ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

初期の単行本未収録作品から、若き晩年、自らの生と死を見つめた名篇までを、多彩な活躍をした人生の軌跡を辿るように集めた、最良のコレクション。==生きて在るこの自分の時間をことほぐ初期単行本未収録作品、若き晩年の生と死を見つめた名篇を多数収録江戸を題材にした漫画を多く描き、若くして評価を得た著者は漫画の執筆をやめて以降、テレビ等での江戸解説のほか、多くのエッセイを執筆してきた。その内容は、江戸の魅力を語った作品はもちろんのこと、重い病を得てからは、自らの命を見つめ、生と死に関して考え続けてきた作品も多い。その多くの優れたエッセイの中から、初期単行本未収録作品11篇、江戸や江戸人についての作品、大好きだった旅、食べ物に関する作品、書評等を選び構成した。多彩な活躍の軌跡をたどる最良のコレクション。序 私の憧れ 壱 元気な若旦那「お江戸珍奇」より変生 ポルノ かげま 人擬大奥 「杉浦日向子の日常噴飯」より時代考証はカルシウム 本格オモシロ時代劇が見たい来たれ、コニシキ・シンドローム 銭湯をくぐって社会に出よう ああ、世間はムツカシイ 着物ってキモチ良い 今日も〆切、明日も〆切 まじり物でできた