家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書)
最大の政治集団、それは家族と国家である。私たちはその暴力への抵抗者だ 最大の政治団体、家族と国家による暴力。 日々、私たちはそれに抵抗している。 家族は、以心伝心ではなく同床異夢。 DV、虐待、性犯罪。最も身近な「家族」ほど暴力的な存在はない。 イエは「国家のミニチュア」に陥りやすいのだ。その中で、私たちは日々格闘している。いわんや、被害の当事者は闘い続けている。 絶え間ない加害に対し、被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。 エスケープでもサバイバルでも、レリジエンスでもない。 私たちはレジスタンスとして、加害者に後ろめたさを抱かせる――。 被害を認知することは服従ではなく抵抗だ 家族は無法地帯である 愛情交換という暴力 家族における暴力の連鎖は権力による抑圧委譲 報道では虐待だけが選ばれて強調される 殴られれば、誰もがDV被害者と自覚するわけではない 被害者は不幸の比較をしてしまう 父のDV目撃が息子をDV加害者に陥らせる 被害者支援に加害者へのアプローチは必須だ 彼らの暴力は否定するが人格は尊重する 【目次】 まえがき―