内務省 近代日本に君臨した巨大官庁 (講談社現代新書 2772)
なんだ この怪物は…… 現在の警察庁+総務省+国土交通省+厚生労働省+都道府県知事+消防庁… あまりに大きすぎたために、全体像をつかむことができなかった内務省。 気鋭の研究者たちが集結し、その歴史から組織・人までがわかる決定版がついに誕生 民主主義の敵か、近代日本の立て役者か――。人々の生活全般を所管し、他の省庁を圧倒した「省庁の中の省庁」は、いかに生まれ、いかに衰退していったのか。近代日本の政治と行政のあゆみを辿りながら、現代日本の淵源ともいうべき巨大すぎる官庁の実像を描き出す。 この省庁を知らずして、近代日本は語れない 本書の内容 はじめに――なぜ、今、内務省を取り上げるのか 清水唯一朗 序 論 内務省――政治と行政のはざまで 清水唯一朗 通史編 第一章 「省庁の中の省庁」の誕生――明治前期 小幡圭祐 第二章 内務省優位の時代――明治後期~大正期 若月剛史 第三章 政党政治の盛衰と内務省――昭和戦前期 手塚雄太 第四章 内務省の衰退とその後――戦中~戦後期 米山忠寛 テーマ編 第一章 近代日本を支えた義務としての「自治」――地方行政 中西啓太 第二章 戦前の「国家と