橋の上で

第28回 日本絵本賞受賞 20万部のベストセラー『くまとやまねこ』から14年── 夢のコンビが贈る、いのちの物語 「耳をぎゅうっとふさいでごらん」 学校帰り、ぼくはひとりで川の水を見ていた。 そこに雪柄のセーターのおじさんがあらわれて、 ふしぎなことをおしえてくれた…… 【本書に寄せて】 ああ、これはわたしの物語りだ、と思いました。 わたしにも橋がありました。 水辺のシーンでは少し泣きました。 ──落合恵子(作家・クレヨンハウス主宰) ひたひたと水かさを増し流れてくる春の川を見ると、 この本のページをめくった日のことを思い出します。 ここに居ない人々と繋がり、私を救った澄んだ流れを 眺めていた日のことを。 ──ロバート キャンベル(日本文学研究者) 橋の上から始まって、心に橋をかける物語。 くまがやまねこと出会ったように、 ぼくにおじさんが現れたように、 君にはこの絵本があると、 子どもたちに伝えたい。 ──俵万智(歌人) 【著者メッセージ】 『くまとやまねこ』が出版されてから、 たくさんの方とお会いしたりお手紙をいただきました。 そのなかで、なぜくまはふたたび外にでか