食文化の多様化で洋食などを食べるときに「もう少しコクのある日本酒が欲しい」という要望に応えたのがこの「十水」です。
江戸後期、水に恵まれて成長する主産地は良酒を求めて米を磨き、白米1石(こく・約180L)に対し1石の水加える『十水仕込み』(とみずしこみ)と称される製法を編み出しました。
容積換算で1:1になる仕込みは、それ以前よりも汲み水率(仕込み中の水の比率)が高くなり「延びの効く酒」と評価されました。
時代は流れ、より米が白くなっている、つまり高精白されている米を使う現在の清酒の汲水率は白米1石に対し、およそ水1.2石の『十二水仕込み』が主流です。
『十水仕込み』は白米に対する水が少ない分、醪(もろみ)のコントロールが難しいのですが、調和の取れた味わいに仕上がっています。
香りは吟醸を思わせるような香りもあり、そして旨味がたっぷりある飲みごたえのあるふくよかな味わいが特徴。
相性の良い料理は豚の角煮、魚の煮付け、牛肉のステーキなど。
米の旨味を感じさせる、くどくない甘味があり、旨味があるのに飲みやすい非常に面白いお酒です。
価格設定も良心的なお薦めの純米酒です。
近年、鑑評会などの影響で甘味の強い酒が多くなっているようですが、このお酒は大山の温故知新の精神で、杜氏の『十水仕込み』を復活させて仕込んだ自信作です。能順でコクのある味わいをお楽しみ下さい。
原料米 | はえぬき |
精米歩合 | 60% |
---|---|
酵母 | 山形KA |
日本酒度 | -6.5〜-7.5 |
酸度 | 1.60〜1.70 |
アルコール | 15.0〜15.9% |
飲み頃温度 | ![]() ![]() |
---|---|
化粧箱 | なし 箱入れ希望の場合 720ml 別途114円 1800ml 別途165円 |