【保水性】
モルタルは骨材(砂)の混合割合を多くすると保水性は悪くなります。しかしニューモルターを加えますと、モルタルに粘性が生じ保水性が非常に良くなり作業性を高めドライアウト防止などモルタルの性状が改善されます。
【防水性】
ニューモルターを使用しますとモルタルのブリージング現象が小さくなり、骨材(砂)の間隙を十分セメントノロで埋めることになる為、均一で緻密なモルタルとなります。よって従来のモルタルの如く、毛細管現象による水の吸収、或いは水の浸透するのを抑制します。則ち、防水性が高まります。
【混水量】
ニューモルターを使用すると混水量は著しく減少します。これはニューモルターの活性作用により適当量の空気が連行されるためモルタルの流動性が改善されて少ない混水量でも同じ軟度のモルタルとなるからです。
混水量が減少することによってモルタルの収縮は少なくなり亀裂や肌分れを防ぐ大きな役目をはたします。
【ニューモルターご使用法及び施工上の注意】
セメント1袋に対し、砂とモルターを下の表の割合で入れ充分に空合せした後、適当の水を加えて練り上げてください
◆下地処理
下地の清掃を充分に行い、シーラー処理か塗り付け30分前の水打ちを行ってください
◆塗り付け ドカ付けをさけ、コテ圧をきかして均一に塗り付けて下さい
◆養生 乾燥の激しい場合は、塗り付け後、当日又は翌日に散水養生をして下さい
◆吸水の激しいALC板、ブロック・パネル工法下地には必ずシーラー処理をして下さい
◆気温3℃以下での施工はさけて下さい
◆強い直射日光や強風による急激乾燥はさけて下さい
【配合量】
| 下塗り(工法) | 上塗り(工法) |
コンクリート又は木毛セメント板(下地) | セメント1:砂3 | セメント1:砂4 |
ブロック又はレンガ(下地) | セメント1:砂3 | セメント1:砂4 |
メタルラス(下地) | セメント1:砂3 | セメント1:砂4 |
ニューモルター使用量 | 4分の1袋 | 2分の1袋 |
ペンキ下地は下塗、上塗共に、セメント1:砂3に対して、モルターを
4分の1袋入れますと作業性良く、ノロ(アマ)も浮きます