3年間醸造しない 丸中醤油七代目蔵頭 村西志郎氏の一言です。 | ||
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丸中醤油 ■歴史 | ||
■製法 原材料などは地元を主とした契約栽培で、古式製法・無添加・無農薬一筋に絞込み、丸中醤油独自の製法。 職人の手による撹拌作業で、麹菌・酵母菌・乳酸菌(以下もろみと言います)は、春・夏・秋・冬と四季折々違った表情を見せ、働きにもかなりの変化を見せます。 桶の中に長い櫂を入れ、空気を送り込んだりもろみの状態を落ち着かせたりする撹拌を行います。 この撹拌作業は、夏は約4日に一度、冬は20日に一度行いますが、たくさんある桶でもろみの状態を見ながらの作業はなかなかきつく、そして気が抜けない作業です。 このいくつもに分かれている桶はそれぞれ「桶ぐせ」と言われるように状態が微妙に違っており、今日はどうかともろみに語りかけながら良く仕上がるよう丹念に心がけられています。 そして、3年間熟成を経たもろみを、使いこんだ麻布(絞り袋)にて搾ります。この麻布は袋状になってます。 もろみを入れたいくつもの絞り袋を重ねて圧力をかけ、搾ります。 その後「おり」を取り除く作業を経た清澄な搾り立てが「生醤油」です。 そして、できる限り生物活性をおとさないよう簡単な熱処理をします。 | ||
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■3年醸造 「なぜ3年なのですか?」と尋ねると、蔵頭の村西志郎氏は「味を見ればわかります。」と奥にある蔵へと案内をしてくれました。 各樽には大豆、小麦の生産者の名前の札が貼ってあります。 1年目、2年目、3年目のもろみを味見させていただきました。 2年目と3年目の間に何かあったのかな?と思うほど味にまろやかさが出ています。 聞くと、すべてのもろみは3年目に200年樽に移しかえられ、1年間、その200年樽で熟成します。 何百年もの酵母菌の力はすごいものがあります。 それと加えて3年という熟成の年月がどんな料理でも良く調和する味に変化するのだと改めて実感させられました。 丸中醤油は昭和29年〜60年全国醤油品評会へ出品する度、食糧庁長官賞・会長・理事・知事賞など受賞しています。
※丸中醤油は健康ストア健友館が初めて扱った一番最初の商品であり、健友館の歴史そのものです。
【2021.10.20追記】 丸中醸造醤油は3年が基本だが、その年の気候で熟成が進むため2年から3年以上のもろみで、少し柔軟性を持たしているとのことです。 原料の栽培方法はその年によって変わるので無農薬が基本だが無肥料無農薬の時もあるし、減農薬の時もあるとのことです。 |