【2025.2月 月刊 健友館】
手に取りやすい容量・価格にリニューアル昭和の台所にある小麦粉はずっしり重い1kg袋。
ムソーの小麦粉も500gが主流だが、さらに小容量の商品がほしいとの声がありムソーオーガニック小麦粉を500gから300gにリニューアル。
品質は従来通りで、北米産を試したことのないお客様も試しやすい容量・価格を実現。
北米産有機小麦の故郷強力粉の原料小麦の生産地はアメリカ・ノースダコタ州とカナダ・サスカチュワン州。
大平原に位置し冷涼で乾燥した気候のため、硬質小麦の栽培に適す。
銘柄は春まき硬質赤色小麦(HRSW)で、グルテンが多いことが特徴。
薄力粉の原料小麦の生産地はアメリカ・ミシガン州。シリアル発祥の地としても有名で、小麦をはじめ多くの穀物を生産している。
銘柄は冬まき軟質白色小麦(SWWW)で、春小麦と比べてグルテンが少ないことが特徴。
小麦の味や状態は栽培場所や栽培年度などによって異なり、ムソーオーガニック小麦粉の原料となる小麦は、複数の契約農家から、その年度に最もおいしく状態のよいものだけを選別している。
オーガニックならではの徹底した品質管理仕入れは、有機栽培ならではの長年の経験を活かした厳しい品質管理のもとで行う。
例えばカナダのサプライヤーは1982年頃からオーガニックのアグリビジネスを開始。
1991年にカナダのオーガニック認証を取得したベテラン。
一般的な作物は、保管中や輸送中などに発生する害虫やカビなどを防ぐため、収穫後に農薬を散布(ポストハーベスト処理)するが、そのような処理は一切行ってない。
栽培時から農薬を使わない小麦は、虫やカビのリスクが非常に高くなり、細心の注意と様々な工夫が必要。
収穫した小麦は各農家のビン(貯蔵庫)に保管。水分値が15%程度になると虫やカビが発生する可能性があるので13%以下になるよう管理している。輸入時から輸入後の品質管理は、オーガニックのパイオニア・むそう商事の出番だ。
船内や港で農薬散布されることがないよう、小麦の輸入は虫やカビの発生を防ぐために夏場を避け、できるだけ寒い時期(1〜3月)に行う。
輸入後においても定温保管(13〜15℃)するなど徹底した管理を行ってる。
強力粉はパンに、薄力粉はお菓子に有機 強力粉はタンパク質含有量が多く、パンの焼きあがりは香ばしく、ふっくらとしてモチモチの食感となる。
パン用小麦粉として評価が高く、数多くのベーカリーで利用されている。
高タンパクならではの力強さに、しなやかさを併せもった窯伸びが秀逸。
しっかりと小麦の味わいが感じられるので、風味の強い具材と併せてもおいしく仕上がる。
小麦粉のストレートな風味を味わうなら食パン、パン生地と具材のハーモニーを楽しむならピッツァや菓子パンもおすすめ。
有機 薄力粉は粒子が細かく扱いやすく、クッキーやケーキなどのお菓子や天ぷらなど、様々な料理に便利だ。

まほろばベーカリー Phenix(札幌市西区)・宮本善夫さん
強力粉とホシノ天然酵母でパンを焼いて15年。
この強力粉は1年を通して品質が安定して扱いやすい。
オーガニックでこの価格で、ここまで安定品質の強力粉は他にないでしょう。
自然食品店 まほろばにご来店のお客様から「こんなパンが焼ける小麦粉を教えて」と訊かれるたびに、手ごねでもホームベーカリーでもコレをお勧めしています。