【2025.12月 月刊 健友館】
ゴマの和田萬さん工場見学こんにちは〜、皆さんお元気ですか〜〜!?11月某日、【食の未来を創造する会】って会の研修に行ってまいりました〜!
行き先は、大阪は八尾にあります、和田萬さんの製造工場です。
和田萬さんは大阪天満宮、通称天神さんのおひざ元で、明治のはじめ頃より続く、老舗のゴマ専門メーカーさんです〜、創業はなんと!!1883年!!
もともとは乾物商として創業され、紆余曲折、試行錯誤の末、ゴマ屋として成長され、今や大阪でゴマ屋さんと言えば、和田萬さんが一番に思い浮かびますよね〜。
ゴマってね、国産のものがひじょ〜〜うに少ないんです。
なんでかって、ものすごく単純にめちゃくちゃ大変だからなんですけど、想像してみてください、あの小さい粒を、あれを収穫して、脱穀して、不純物をとって、袋詰めて出荷、考えるだけで大変でしょう?
結果、日本で流通するほとんどのゴマは外国産のごまになってしまうわけです。
そうすると、僕ら自然食品店で売ってるゴマと、スーパーなどで買えるゴマと、どのような違いがあるんでしょうか?
その秘密が、この工場の中に詰まってるって訳なんですよね〜。

工場に入る前には、念入りにコロコロで身体中のゴミをとり、白い防護服と、髪の全て覆う帽子をかぶり、いざ工場内へ。
入ってすぐの場所は、出荷梱包をされる場所で、その壁には、有機JAS、ISO、HALALなどの認証が掲げられていました。
そして、その奥、第一の見学場所の低温倉庫に入ります。

所狭しと積まれた原料と、加工済みのゴマたち、近年、その品質の高さ、加工の技術が評価され、欧米需要が爆増中だとか。
そこからいよいよ、その高く評価されている加工技術のとっかかりである、選別を行う機械室へ移動します。
「選別って何すんの?」って、知らんと思いがちですが、だいたい多くの農産物は、大小の多くの不純物と一緒に収穫されるので、生産地、または加工場で選別して
農産物のみを取り出さなければならんのです。
この工程がまぁ〜〜大変、企業秘密が多いとのことだったので、写真はありませんが、健友館があるビルと同じくらいの面積に、所狭しと並ぶ機械で、丁寧に丁寧に選別するのです。
まず中型トラックぐらいの大きさの、大きいゴミをとる機械を通り、その道中、大き目のダンベルぐらいのマグネットで、金属のゴミをとり、僕の身長(177センチ)くらいの高さの4重にもなる機械式のふるいを通り、ゴマの枝や雑草の欠片をとる機械を通り、小石をとる機械、さらに小さな砂粒をとる機械を通り選別していきます。
それでも、サラサラした砂はとれないので、最後に水洗いの工程があります。
これを乾かしたのが、いわゆる【洗いゴマ】となります。
この大変な工程を見た僕は、これから一粒も食べ残すまいと思いましたね〜。
そしてそこから、ゴマの焙煎工程へと移ります。
ゴマの味、香りは、原料の質も大事ですが、この焙煎こそが一番大事な部分で、それこそコーヒーの焙煎と同じで、生かすも殺すも焙煎次第、企業秘密中の秘密。
ゴマの品種、その日の温度、湿度からその都度、最適な焙煎具合を追求し、直火、熱風を駆使して、少量づつ丁寧に焙煎し、その道50年の焙煎職人である和田萬会長の厳しいチェックを潜り抜け、和田萬さんのゴマはやっとこさ完成するのです。
焙煎工程とゴマの品質が合わさって、違いを生むんですね〜、目からウロコでした!!