診断法を評価する (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト)

【商品概要】


【商品説明】
【書評】
地域医療機能推進機構 研修センター長 徳田安春

病気の正しい診断や予測は、適切な治療や患者説明のための大前提である。我々は病歴、診察、検査の情報を統合し、さらに必要な検査の適応につい
ても考え、最終的に正しいと思われる臨床診断を下す。このような診断プロセスは、臨床医学の実践において普遍的なものである。このような病歴、
診察、検査の情報について、これらがいかに正しい診断に寄与しているかを分析するための基本事項をまとめたのが本書である。

診断法の分析では、感度、特異度、尤度比、的中率(適中率)、ROC曲線などのような統計量でもって示す必要がある。そのような統計量を求める
にあたり、バイアスを最小にしながらデータを適切に収集するための方法論もわかりやすく記載されている。検査所見のみならず、個々の病歴や診
察所見なども原理的には変数として扱われ、ゴールドスタンダード(病理診断や剖検所見、診断基準などの診断確定検査)と対比した2×2表が基本となって、
診断のための有効性を評価するための統計量を求めていく具
体的な方法が記されて

【当店からの連絡】
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【商品説明】
【書評】
地域医療機能推進機構 研修センター長 徳田安春

病気の正しい診断や予測は、適切な治療や患者説明のための大前提である。我々は病歴、診察、検査の情報を統合し、さらに必要な検査の適応につい
ても考え、最終的に正しいと思われる臨床診断を下す。このような診断プロセスは、臨床医学の実践において普遍的なものである。このような病歴、
診察、検査の情報について、これらがいかに正しい診断に寄与しているかを分析するための基本事項をまとめたのが本書である。

診断法の分析では、感度、特異度、尤度比、的中率(適中率)、ROC曲線などのような統計量でもって示す必要がある。そのような統計量を求める
にあたり、バイアスを最小にしながらデータを適切に収集するための方法論もわかりやすく記載されている。検査所見のみならず、個々の病歴や診
察所見なども原理的には変数として扱われ、ゴールドスタンダード(病理診断や剖検所見、診断基準などの診断確定検査)と対比した2×2表が基本となって、
診断のための有効性を評価するための統計量を求めていく具
体的な方法が記されている。
これらの統計量の95%信頼区間の計算方法なども示されており、実際の分析に役立つであろう。

また、診断困難な疾患の診断などによく利用される臨床予測モデルの開発方法についても具体的に記載されており、モデルのスコアリングなど
をはじめとしてモデル開発を希望する若手研究者にとって有用なテキストとなるであろう。本書ではロジスティック回帰モデルによるモデル開発
に焦点を当てた記載がなされているが、今後はCART(Ottawa Ankle Rule
開発などに使用された)やMARSなども含めたモデル作成法にも触れてくれることを望む。

最終章には、HSROCやbivariate modelなど、診断特性のメタアナリシスの方法について具体的に示されており、この分野での研究を進めてい
く希望の研究者にはとても役立つ内容となっている。今後はさらに、Meta-DiScやSTATAなどの統計ソフトによるメタアナリシスの具体的な
手順を示す応用編が出されることも期待したい。本書を読んだ者が、我が国の臨床疫学研究の発展に寄与するであろうことはまちがいない。

株式会社羊土社「レジデントノート」vol.16-no.4, p784より許可を得て転載

【商品詳細】
商品名:診断法を評価する (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト)
製造元:特定非営利活動法人 健康医療評価研究機構

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