文学研究のマニフェスト ??ポスト理論・歴史主義の英米文学批評入門
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21世紀の文学研究が進むべき道を考える
グローバル化と格差社会の進展。地球規模のポピュラーカルチャーの発達。それらの結果としての「文学」の定義の変容。
今日までのアメリカ・イギリスの批評のあり方と歴史を網羅しながら、斬新な切り口で、新たなる研究の鉱脈を例示する。
文学テキストの読解をメインに据えながら、旧来の「文学」に限定されない文化全体、そして人文学・社会学への広い目配りを前提として、文学研究者以外にも開かれた知見を提示する。 I 文学にとって美とは何か(中山徹) モダニズムの崇高な対象――「モダニズムと帝国主義」と『ユリシーズ』 1 ジェイムソンとカント / 2 中産階級的二律背反とプロレタリアート的二律背反 / 3 「全体性への意志」 / 4 ジョイス的崇高 コラム(スラヴォイ・ジジェク / 文学にとって美とはなにか) II 文化研究以降のマルクス主義批評(河野真太郎) 文化とその不満――教養小説の終わりと「怒れる若者たち」 1 文化、この忌まわしきもの / 2 「隠れもしない旧左翼」 / 3 マルクス主義=唯物主義批評?
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21世紀の文学研究が進むべき道を考える
グローバル化と格差社会の進展。地球規模のポピュラーカルチャーの発達。それらの結果としての「文学」の定義の変容。
今日までのアメリカ・イギリスの批評のあり方と歴史を網羅しながら、斬新な切り口で、新たなる研究の鉱脈を例示する。
文学テキストの読解をメインに据えながら、旧来の「文学」に限定されない文化全体、そして人文学・社会学への広い目配りを前提として、文学研究者以外にも開かれた知見を提示する。 I 文学にとって美とは何か(中山徹) モダニズムの崇高な対象――「モダニズムと帝国主義」と『ユリシーズ』 1 ジェイムソンとカント / 2 中産階級的二律背反とプロレタリアート的二律背反 / 3 「全体性への意志」 / 4 ジョイス的崇高 コラム(スラヴォイ・ジジェク / 文学にとって美とはなにか) II 文化研究以降のマルクス主義批評(河野真太郎) 文化とその不満――教養小説の終わりと「怒れる若者たち」 1 文化、この忌まわしきもの / 2 「隠れもしない旧左翼」 / 3 マルクス主義=唯物主義批評? / 4二重視を二重視する / 5 成長の文学 / 6 おわりに――二重時間と世代を超えた成長 コラム(レイモンド・ウィリアムズ / 二重視を二重視する) III イデオロギーとしての(ネオ)リベラリズム(三浦玲一) 「文学」の成立と社会的な想像力の排除――『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の現在とコーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』 はじめに――ロックの魂と文学の心 / 1 カルト小説か、新批評か? / 2 冷戦リベラリズム / 3 モダニスト的転回 / 4 ホールデンの夢見るユートピア / 5 ネオリベラリズムの現在との関係 / まとめ――「自由の文学」の限界 コラム(アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート / 批評概念としての統治性と生政治) IV なぜ作品を精読するのか(越智博美) 新批評、冷戦リベラリズム、南部文学と精読の誕生――トランスパシフィックな国語教育と川端康成 はじめに――わたしたちはそれを知らない、しかしそれをやっている / 1 精読の政治学――南部知識人・モダニズム・南部文学 / 2 非政治的な文学――文学研究のモダニスト的転回 / 3 精読から発信型言語技術へ――読解のネオ・リベラル・レジーム /終わりに――ディスカバー・ジャパン コラム(ライオネル・トリリング / 農本主義から新批評へ ) V 隠された「世界」を読む地政学的読解(大田信良) 帝国、インターナショナリズム、グローバリズム――米国フォーディズムのディストピア、あるいは、『すばらしい新世界』のエコノミー はじめに――「英文学」としての『すばらしい新世界』と米国フォーディズムのディストピア / 1 ハリウッド映画あるいは映像文化の表象 / 2 『すばら しい新世界』における文化空間のエコノミー / 3 帝国の文化としてハクスリーのテクストを解釈するために――ユートピアとよばれる欲望はどのように「消滅」 するのか? / おわりに――『すばらしい新世界』が抑圧するものとわれわれの現在 コラム(フレドリック・ジェイムソン / 英国文化の地政学から読む長い二〇世紀) VI 精神分析は普遍的なのか(遠藤不比人) 「文学」「理論」「歴史」を内破させる「死の欲動」――キャサリン・マンスフィールド「至福」のフロイト的言語をめぐって はじめに / 1 文学=「至福」、理論=精神分析、歴史=第一次大戦 / 2 戦争=病=苦痛=快楽というマゾヒズム / 3 幼児性愛=戦争の反復、あるいは「戦後文学」と外傷 / 4 理論的な破綻と死の欲動 / 5 物語的な破綻と「至福」 / 6 「戦間期」という不安 / まとめ コラム(ジークムント・フロイト / 精神分析批評の現在) VII ポストコロニアリズムは終わったのか(中井亜佐子) 対位法の時空間――歴史を読む/サイードを読む はじめに――「別の場所」を想像する / 1 対位法的読解――『マンスフィールド・パーク』とハイチ革命 / 2 理論と批評意識 / 3 「不可能な結合」――サイードを読む コラム(ガヤトリ・スピヴァク / ポストコロニアリズムのこれから)
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商品名:文学研究のマニフェスト ??ポスト理論・歴史主義の英米文学批評入門
製造元:研究社
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