在庫状況:お取り寄せ/2025年07月 発売/※SFPモジュールとしては比較的硬めの勘合の為、取り外しの際は力を入れ過ぎないようにご注意ください。※より詳細な取扱いに関してはメーカーyoutubeチャンネルにてご確認ください。■動作確認機種DELA(S100-B-J)(S10P-J)(BS-GS2016/A)(S100/2-C-J)(S1-X-J)(N1-S38-J)(N5-H50-J)ESOTERIC(Grandioso N1T)LINN(KLIMAX DSM/3)注:OPT APにお使いいただくには、SFPポートの速度設定を(1000)に設定して、SFPポートに挿入した状態で再起動する必要があります。■認識出来ない機種(2025年7月現在)最新情報はメーカーHPでご確認ください。SOULNOTE(Z-3)SFORZATO社(SFPポート搭載製品)SPEC社(SFPポート搭載製品)TAIKO AUDIO(Extreme Network Card)Intel/StarTech系SFP+/SFPポート搭載カード等PC内蔵型ネットワークインタフェースカード(NIC)注:マルチギガ(10G/5G/2.5G/1Gbps等)対応SFPポートについては、1Gbpsへの速度固定設定が必要な場合があります。注:速度固定設定が行えない製品の場合にはお使いいただけない場合があります。◆オーディオ用途に特化したSFPモジュール◆家庭内での使用に最適化すべく、最大30mの伝送を前提に設計。
SFSFP
2025年07月 発売■ Silent Fidelity SFP 概要
ネットワークオーディオを刷新するオーディオグレードSFPモジュールが遂に登場
TOP WING Silent Fidelity SFPは、オプティカル・アイソレーションで光変換を担うSFPモジュールです。
これまでは汎用産業品が用いられてきましたが、オーディオグレードSFPモジュールが遂に登場します。
短距離伝送特化、徹底的な低消費電力、ST-Linkの採用と、これまでのSFPモジュールとは全く異なる製品です。
オーディオ用途で主に使われる30m以下の伝送で大幅な音質向上が狙えます。主な特徴は以下の通りです。
・独自光波長により短距離伝送に最適化
・ディスクリート構成で消費電力を徹底的に低減
・ST-Link採用により接続勘合性の向上
SFPモジュールは、ネットワーク通信において電気的信号を光に変える機能を持ちます。オプティカル・アイソレーションにおいては、中心的存在と言えましょう。
これまでは、明白なオーディオグレード製品が存在せず、産業用製品から経験則的に音が良いものを選んで使用するほかありませんでした。
産業用製品は、互換性を持つためにコスト制約を受けた国際規格に沿って作られています。
産業用途では完成された規格ではありますが、家庭内のオーディオシステムで使うことを考えると改善の余地があります。
・数百m〜数kmにも及ぶ伝送距離
・500~1000mWにも及ぶ消費電力
・樹脂コネクタ
Silent Fidelity SFPは、それら要素をオーディオ的に改善したSFPモジュールです。
まず、家庭内では数百m〜数kmの伝送を行うことはなく、せいぜい数十mであるため、最大30mの伝送を前提とした設計を行いました。
光送出パワー、受信感度を短距離伝送に最適化したのです。
単純に光送出パワーを落とし、受信感度を上げるだけでは、信号のS/Nが著しく悪化してしまいます。
それでは、単なる短距離でしか使えないSFPモジュールであって、オーディオ的に好ましくありません。
そのため、Silent Fidelity SFPでは、独自の光送受信システムを取り入れました。それが、双方向長波長マルチモードです。
光ファイバー通信には、シングルモードとマルチモードという2つの主要方式があります。
シングルモードは単一経路、マルチモードは複数経路で光が伝わります。シングルモードでは単一経路にするために信号品質は優れていますが、光送出部のサイズを小さくする必要があり、想定した出力パワーを得るために消費電力が増大しやすいという欠点があります。
一方で、マルチモードでは複数経路なため、光送出部のサイズを大きくでき想定した出力パワーに対して電力効率が優れています。
また、光波長の特性として、波長が長ければ長いほど減衰や損失は少なくなる一方、光送出部は、その材料的・構造的な制約から、安定した性能を維持するためにより多くの電力を消費する傾向があります。
このシングルモードとマルチモード、そして波長の長短が持つ技術的なトレードオフを考慮し、オーディオ用途として最適化するという思想を形にしたのが長波長マルチモードです。
Silent Fidelity SFPでは、電力効率に優れるマルチモード方式を設計の基盤とし、そこに独自の長波長技術を組み合わせました。
これにより、S/N比を悪化させることなく光送受信系を短距離伝送に最適化するという、独自のコンセプトを実現しているのです。
長波長マルチモードの採用によって、光送出パワーを大幅に落とし、受信感度を最適化しつつも信号のS/Nを高めることができました。
ただ、これを実現するためには、汎用の統合ICや既製の光送受信素子モジュールを使うことができませんでした。
レーザー素子、レーザードライバ、各種アンプなど、回路を構成する主要な要素を、すべて個別に選定した高性能な単機能デバイスによって構成したのです。
さらに、これらの精密な回路を保護するため、内部に専用の大型金属シールドを新たに設けました。
多くの製品で基板上に露出している光素子や各種アンプを、このシールド内に格納したのです。これにより、自然光の流入、光変換時の電気的ノイズを抑えています。
個別の単機能デバイスで構成することの副産物として、一般的な規格では必要であるものの、この独自規格においては無駄なものを省くことができました。
それが温度補償機能とDDM(Digital Diagnostic Monitoring)対応です。
一般的なSFPモジュールは、光送出の過程で発熱が発生し、また光を生み出すレーザー素子の性質上発熱によって特性が変わるため、温度補償回路が必要です。
本規格では光送出パワーを下げることで発熱が少なく特性の変化が小さいため、温度補償回路を撤廃することができました。
また、異なるSFPモジュールを使用するときのトラブルシューティングに役立つSFPモジュールの監視機能であるDDMについても、本製品はペアで使うため必要がありません。
これら工夫によってSilent Fidelity SFPは1Gbps対応SFPモジュールでありながら、一般的な製品に比べ大幅な消費電力の低減・安定化を達成できました。
Silent Fidelity SFPは、1芯ファイバーを用いて双方向で通信を行うため、ペアでのご提供となります。
また、ペアで対になるようにそれぞれ送受信波長が異なっており、最適なレーザー素子を用いています。
このレーザー素子の関係から、消費電力の安定性に微妙な違いがあります。そのため、より安定した方をFor AUDIOとしました。
ストリーマーなど下流に近い側にFor AUDIOとラベリングされた方をお使いいただくことをお勧めします。
光ファイバーの接続方式には、OPT ISO BOXで定評を得たST-Link方式を採用しました。
金属製プラグにより、確実な勘合を実現します。また、光ファイバーの外被についても一般的なPVCではなく、振動特性に優れたPEを採用しました。
なお、Silent Fidelity SFPには3mケーブルが標準で付属します。その他長さが必要な場合には、オプションケーブルを別途お買い求めください。1,2,3,5,10,15,20mの用意がございます。
あらゆるものにオーディオグレードが存在する中、唯一なかったのがオーディオグレードのSFPモジュールです。
Silent Fidelity SFPは産業用製品とは全く異なる思想で設計されており、オーディオグレードにふさわしい仕様になっています。
Silent Fidelity SFPの登場前後でネットワークオーディオが一変することを確信しております。
■ 仕 様 ■
- 品番:TW-SF-SFP
- 光方式:双方向長波長マルチモード
- コネクタ:STコネクタ
- 対応速度:1Gbps
- 付属ケーブル長:3m※本製品は端子部が大型設計のため、隣接したSFPポートでは並列使用ができません