腰痛の多くは画像所見がない非特異的腰痛です。
そこには機能障害があり、機能向上することで症状は改善します。
ここでは、機能評価やアプローチをする上で必要な腰部の機能解剖と病態を解説。
神経系の問題も含め、痛みのメカニズムを学びます。
■イントロダクション
■腰部の機能解剖と病態
・はじめに
・脊椎の構造と機能
・椎間板の構造
・椎間板性腰痛の病態
・椎間関節性腰痛の病態
・末梢神経の構造と機能
・腰椎ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・圧迫が神経組織に及ぼす影響
■体幹筋の機能
■腰痛の分類
痛みのメカニズムが姿勢(持続的ストレス)か動きから起きるメカニカルストレスかを判断し、身体的評価を進めていきます。
疼痛除去テストは、疼痛誘発テストとは逆の発想で、関節運動の改善によって疼痛軽減を狙い、その効果によって腰部機能の評価を行うため、患者への負担が少なく済みます。
■腰痛の機能評価
・主観的評価について
・ボディチャート・関連情報
・症状の日内変動
・現病歴・既往歴
・評価の流れ
■姿勢評価
・全身評価
・全身アプローチ
・末梢神経性疼痛回避姿勢
■自動運動
■疼痛除去テスト
さらに評価を進めて、原因組織、疼痛メカニズム、疼痛を助長するものを考え、メカニカルストレス・障害部位を絞っていきます。
一つひとつ診るべきポイントを示しながら、間違いやすいポイントなども交えて実技解説します。
■軟部組織・筋の評価
・皮膚のローリング
・筋の触診
・股関節前面筋の柔軟性評価
・股関節伸展機能の評価
・体幹安定性の評価
・脊椎の動きの評価とアプローチ
■他動副運動の確認
■椎間関節の圧痛の確認
■神経学的検査
・感覚と筋力の評価
・椎間孔拡大テスト
■神経伸張疼痛誘発テスト
・坐骨神経
・大腿神経
・末梢神経滑走テスト
■末梢神経滑走性の改善
■神経組織の触診
■局所に症状がある場合の疼痛誘発テスト
それぞれの病態に適した運動療法を実技で解説します。
その患者にとって最適な運動療法であれば即時効果があります。
それによって患者の理解・信頼も得やすくなります。
従って、効果判定を行いながら運動療法を進めていくことが重要です。
■椎間板性腰痛
・運動療法の進め方
・直接的効果
・間接的効果
・原因動作・姿勢の改善
■椎間関節性腰痛
・運動療法の進め方
・直接的効果
・間接的効果
・原因動作・姿勢の改善
■筋・筋膜性腰痛
・運動療法の進め方
・直接的効果
・間接的効果
■神経系障害
・運動療法の進め方
・神経根障害
・末梢神経滑走性障害
■運動療法のポイント
■おわりに