腰痛に対するシステマティックな評価とアプローチ 成田崇矢 DVD 理学療法 ME201-S 全4巻

■実技・解説 成田 崇矢
(健康科学大学 健康科学部理学療法学科 教授/理学療法士/博士(スポーツ科学)/日本体育協会公認アスレチックトレーナー)


本来、運動器障害に適切にアプローチするためには、病態の理解が必要です。
しかし、日本の医療現場では、病態診断は医師の役割、機能障害の評価は理学療法士の役割となっているため、理学療法士の病態理解に対する教育が疎かにされているのが現状です。
理学療法士が病態理解を深めることで、医師と密に連携することができ、これまで解らなかった痛みの原因の理解や、新しい気づきに繋がります。

このDVDでは、腰部の機能解剖と病態の理解にはじまり、病態を判別する機能評価、そして病態に応じた運動療法まで、システマティックな理学療法の展開を解説。
従来の方法に加え、成田氏の臨床経験や最新知見から独自に見出した、本当に意味のある評価とアプローチの実践を紹介します。

このDVDを通じて、ご自身の臨床を見つめ直し、新しい発見や更なるスキルアップのためにご活用ください。
サンプル動画


収録内容

【ME201-1】腰部の機能解剖と病態(49分)

腰痛の多くは画像所見がない非特異的腰痛です。
そこには機能障害があり、機能向上することで症状は改善します。
ここでは、機能評価やアプローチをする上で必要な腰部の機能解剖と病態を解説。
神経系の問題も含め、痛みのメカニズムを学びます。

■イントロダクション

■腰部の機能解剖と病態
・はじめに
・脊椎の構造と機能
・椎間板の構造
・椎間板性腰痛の病態
・椎間関節性腰痛の病態
・末梢神経の構造と機能
・腰椎ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・圧迫が神経組織に及ぼす影響

■体幹筋の機能

■腰痛の分類



【ME201-2】腰痛に対する機能評価1(67分)

痛みのメカニズムが姿勢(持続的ストレス)か動きから起きるメカニカルストレスかを判断し、身体的評価を進めていきます。
疼痛除去テストは、疼痛誘発テストとは逆の発想で、関節運動の改善によって疼痛軽減を狙い、その効果によって腰部機能の評価を行うため、患者への負担が少なく済みます。

■腰痛の機能評価
・主観的評価について
・ボディチャート・関連情報
・症状の日内変動
・現病歴・既往歴
・評価の流れ

■姿勢評価
・全身評価
・全身アプローチ
・末梢神経性疼痛回避姿勢

■自動運動

■疼痛除去テスト



【ME201-3】腰痛に対する機能評価2(78分)

さらに評価を進めて、原因組織、疼痛メカニズム、疼痛を助長するものを考え、メカニカルストレス・障害部位を絞っていきます。
一つひとつ診るべきポイントを示しながら、間違いやすいポイントなども交えて実技解説します。

■軟部組織・筋の評価
・皮膚のローリング
・筋の触診
・股関節前面筋の柔軟性評価
・股関節伸展機能の評価
・体幹安定性の評価
・脊椎の動きの評価とアプローチ

■他動副運動の確認

■椎間関節の圧痛の確認

■神経学的検査
・感覚と筋力の評価
・椎間孔拡大テスト

■神経伸張疼痛誘発テスト
・坐骨神経
・大腿神経
・末梢神経滑走テスト

■末梢神経滑走性の改善

■神経組織の触診

■局所に症状がある場合の疼痛誘発テスト



【ME201-4】腰痛に対する運動療法(48分)

それぞれの病態に適した運動療法を実技で解説します。
その患者にとって最適な運動療法であれば即時効果があります。
それによって患者の理解・信頼も得やすくなります。
従って、効果判定を行いながら運動療法を進めていくことが重要です。

■椎間板性腰痛
・運動療法の進め方
・直接的効果
・間接的効果
・原因動作・姿勢の改善

■椎間関節性腰痛
・運動療法の進め方
・直接的効果
・間接的効果
・原因動作・姿勢の改善

■筋・筋膜性腰痛
・運動療法の進め方
・直接的効果
・間接的効果

■神経系障害
・運動療法の進め方
・神経根障害
・末梢神経滑走性障害

■運動療法のポイント

■おわりに


2016.7