このDVDでは、手の機能障害のうち、関節運動に関わる代表的な臨床問題を取り上げ、手指の関節可動性を確保するために、機能解剖に沿った徒手的治療法をご紹介します。
今回は、手全体の要となるMCP関節と、複雑な構造をもつPIP関節に的を絞り、解剖学・運動学を踏まえて、基本的な関節機能を学びます。さらに、代表的な臨床問題について、その原因と解決方法を解説。図解や実際の手技映像を交えながら、理論立てて一つひとつ丁寧に解説しており、非常に分かりすい内容となっています。
「手」のリハビリに携わるセラピストの皆様に是非ご覧いただき、日々の臨床に活かしていただければと思います。
■イントロダクション
< MCP関節 >
■MCP関節の構造
■MCP関節の運動と筋
・どのような運動をするか
・それぞれの筋の基本的な作用
・屈筋:虫様筋
・伸筋:指伸筋
・靭帯とその動的変化
■MCP関節の臨床的問題とその解決
・伸展拘縮・伸展優位
・臨床での取り組み
・腱の滑動
・他動的な運動域
・屈曲域の確保
・伸展域の確保
・側方かつ回旋域の確保(側副靭帯の伸長)
・上下:矢状面の動揺性の確保(掌側板の伸長)
■まとめ
< PIP関節 >
■PIP関節の構造
■PIP関節の運動と筋
・どのような運動をするか
・それぞれの筋の基本的な作用
・伸筋:虫様筋
・屈筋:浅指屈筋
・腱の滑動
・側副靭帯と靭帯性腱鞘の動的変化
■PIP関節の臨床的問題とその解決
・屈曲拘縮
・どのような問題を起こすか
・背側は伸長され、掌側は緩む
・掌側は短縮を許す
・十字型靭帯性腱鞘の伸長
・側副靭帯の短縮
・隣接関節との関係で
■まとめ