収録内容
【第1巻】複合的に行うスキルドリル単なるスキルドリルではなく、ボールへの力の伝え方、ボールの落下地点などを意識して練習を行います。
また、スプリットステップやバックステップ、スライディングやフライングでスキルを連動させ、試合感覚を養います。
どれも「短時間・省スペース・ハイスピード・全員参加」で行えるように工夫された部活に最適なドリルです。
■イントロダクション
■ダッシュ系動きづくり(12種類)
■ボールを使った2人組のトレーニング(2種類)
■2人組のパスドリル(14種類)
【第2巻】実戦力を高める複合ドリル4人組で行うランニングパスはスキルとスキルを実戦的つなげる複合練習。
スパイクはブロックから始まりブロックフォローで終わるオフェンスの複合練習。
レシーブは「横の動き」を重視したボックスレシーブを、ブロック1枚と2枚の2パターンを紹介。
どれも向野監督のアイデアが生かされた効率的に実戦力を高めるメニューです。
■イントロダクション
■ランニングパス(11種類)
■複合スパイク練習
◎トランポリン
◎打ち込みによるフォームづくり
◎強打⇒二段トス⇒スパイク⇒ブロックフォロー
◎ブロック⇒レシーブ⇒二段トス⇒スパイク⇒ブロックフォロー
◎ブロック⇒レシーブ⇒セッター返球⇒トス⇒スパイク⇒ブロックフォロー
■レシーブ練習
◎3人レシーブ
◎ボックスレシーブを使ったフォーメーションづくり
向野総監督の練習を参考にする指導者から、推薦文をいただきました
東福岡高等学校男子バレーボール部監督 藤元 聡一 氏
何年も前になりますが、私の父が山口県でジュニアバレーの指導者をしている関係で、当時から有名だった向野総監督と知り合うことになりました。その頃から非常に理にかなった指導をされていて、大変な衝撃を受けたのを覚えています。小学生は柔軟性に長けている一方で、やはり筋力に乏しく、成長過程で得られる力強さをまだ持ち合わせていません。きちんとした形や体の使い方ができていないといいプレーに繋がりにくいですし、ごまかしが効かないのがジュニアカテゴリーの特徴だと考えます。ところが粕屋ジュニアの選手たちは皆一様にこれができている。体の使い方を把握したうえで、的確なドリルを体得しておられるからでしょう。こういった部分が、高校生の指導にも大変参考になりました。DVDでも紹介されているランニングパスなどは実際に取り入れていますし、ある程度身体のできた高校生用にアレンジし、東福岡の練習に組み込んであるものも多くあります。カテゴリーを問わず、バレーボールの技術習得のための身体の使い方や仕組み、ドリルの組み立てを考えるうえで得られるものは多いはずです。
福岡女学院中学校バレーボール部監督 城岡 伸行 氏
私自身、2年間粕屋ジュニアでコーチをさせていただき、そこでいろいろと勉強させていただいた過去があります。向野総監督の指導には、大きく2つの特長があるかと思います。まず、最初の段階として「形」にこだわるということ。「この構え、この角度、この位置」というふうに突きつめていくと、必ずボールが目的地に返球できる様になっていると考えています。美しい形を目指し、形が崩れなければプレーが崩れないというイメージ。かなり理論的なのですが、それでいて小学生にわかりやすいように教えています。それを踏まえてのふたつ目の特長が、「約束事」を徹底させるということです。粕屋の練習では1人での練習から2人、3人と人数を増やしながら行います。最終的には6人になるわけですが、次第に複合的な約束事が課せられていきます。これがきっちり守られることでボールが落ちないようになっているわけです。非常に実戦的で、かつ効率的。今の中学校でもこの考えを取り入れて、練習を行っています。
2017.3