≪イチから順序立ててコンビネーションのつくり方を紹介≫Step 1 【トスの種類とテンポ】
サードテンポ(ハイセット)セカンドテンポ(セミ)ファーストテンポ(クイック)それぞれのトスと、スパイクのタイミングの合わせ方を紹介。
Step 2 【アタックの位置】
細かい設定はせず、中高生がわかりやすいように、アンテナ付近のレフトとライト/セッターの前と後ろの4か所に限定したアタックポイントを紹介。
Step 3 【基本コンビ】
アタックポイント4か所のスパイク練習。アタッカーの人数を徐々に増やしていきます。セッターがトスのテンポや位置を使い分ける練習も兼ねています。
Step 4 【応用コンビ】
ブロックをかわすため隣のスペースに助走する「移動攻撃」、さらに大きく移動する「ワイド攻撃」、「ブロード攻撃」を紹介。
Step 5 【発展コンビ】
Aクイック、Bクイック、Cクイックに時間差を絡めたコンビネーションを、それぞれ2パターン練習。最後に「ダブルクイック」、「一人時間差攻撃」を紹介。
Step 6 【実戦練習/セッター前衛時のコンビ】
ディフェンスをつけて実践。ブロックのずらし方や、分散させ方、セッターとディフェンスの駆け引きなど、試合を意識したポイントを多数指導。
Step 7 【実戦練習/セッター後衛時のコンビ】
セッター前衛時のコンビで紹介した内容に加え、ライトが積極的にレシーブに参加する必要があることなど、ディフェンスに関するポイントも紹介。
バレーボールの理想はシンプルな「パワーバレー」かもしれませんが、それに対応できるチーム・選手は限られています。身長や能力、また厚い選手層も必要となり、中高生のチームでこれができるのは一握りだといえます。
そこで提案するのが「コンビバレー」です。セッターを中心としたコンビネーションで相手を翻弄し、個人力の差をチーム力で埋めることができる。チームの事情に合わせた戦略が取れるのも大きな特徴です。
今回はこのコンビバレーのつくり方を、イチから段階的に紹介していきます。指導・解説は弘前学院聖愛高校の塚本監督。今作はトップ校の練習メニューを紹介しているという形ではなく、初めてバレーの指導をする人でもわかるよう、用語から基礎の動きまでを丁寧に解説しています。
「ウチのチームにはコンビは無理」という指導者にこそ見てもらいたい、そんな作品に仕上がっています。
972-1 コンビバレーの基礎知識&動きの型づくり(63分)
まずは塚本流のコンビバレーに関する用語や知識を確認。共通認識を持ったうえで、段階的にコンビの動きをつくっていきます。初めてバレーボールを指導するコーチ、初心者の選手でも理解できるような解説で、最終的には移動攻撃や時間差攻撃までができるようになっていきます。
■イントロダクション
■トスの種類とテンポ
■アタックの位置
■基本コンビ
◎アタッカー1人とセッター
・セッター「前方」のスペースを使ったサードテンポのスパイク
・セッター「後方」のスペースを使ったサードテンポのスパイク
・「左側」のアンテナ近くのスペースを使ったサードテンポのスパイク
・「右側」のアンテナ近くのスペースを使ったサードテンポのスパイク
◎アタッカー2人とセッター
・「セッター前後」のスペースを使ったサードテンポのスパイク
・「両サイド」のアンテナ近くのスペースを使ったサードテンポのスパイク
◎アタッカー3人とセッター
・「セッター前方」&「両サイド」のスペースをサードテンポのスパイク
◎ファーストテンポとセカンドテンポの複合
■応用コンビ
◎移動攻撃
◎ブロード攻撃
■発展コンビ
◎Aクイックに絡める時間差攻撃
◎Bクイックに絡める時間差攻撃
◎Cクイックに絡める時間差攻撃
◎ダブルクイック
◎一人時間差攻撃
972-2 実戦でのコンビバレーコーチング(50分)
1巻目で解説した技術や動きを踏まえ、実戦的なコンビネーションへとつなげていきます。ここでは実戦練習のなかで、チャンスボール、ディグ、ラリーでの動きを細かく解説します。指導者として見るべきポイント、選手が陥りやすいミスなどが分かりやすく紹介されています。
■イントロダクション
≪セッター前衛時のコンビ≫
■相手ライト攻撃からのラリー
◎クロススパイクから
◎ライン際のフェイントから
■相手レフト攻撃からのラリー
≪セッター後衛時のコンビ≫
■相手ライト攻撃からのラリー
2017.2