■足を止めずに攻め続けるための理論 「セットオフェンスが止められる」「シュートが外れてリバウンドを取る」など、中学生にとっては、「練習で繰り返し行うような決められた動き」ではないところから加点できるかどうかが、勝負の大きな分かれ道となります。チームの動きが止まる、慌ててしまい明らかに通らない選手にパスしてしまう、そういったオフェンスになってしまうチームは少なくないと思います。そこで止まらず、慌てず攻め続けるためにチームの「柱」となる約束事を設けることで、どんな状況からでも全員が共通認識を持って動き続けられるオフェンスをつくります。
■わかりやすく一貫性のある指導 【第1巻】で解説する個の動きについてのファンダメンタル、【第2巻】のチームの動き方としてのスペーシング、そのすべてが一貫して【第3巻】の5on5でのハーフコートオフェンスにつながっています。ファンダメンタルから5on5まで一貫性を持って行われているということは、指導者の側からしても落とし込みやすく、また選手も動きの意図を理解しやすいため、練習の意味をしっかりと把握して行うことができる、ということにつながります。一貫性を持った、土台を固めた指導をすることで、選手の意欲、モチベーションにも大きく作用してきます。
■普通の中学校で強豪を破ってきた実績 公立中学校にとって、学区の生徒だけでチームをつくることは当然のことかもしれません。しかし、強豪と呼ばれる毎年安定して結果を残すチームは、そうではないことがあります。大会を勝ち進むということは、そういったチームに勝たなければいけないということです。部員が少ない学年、低身長ばかりの世代、戦力が整わないときでも高畠氏は選手と向き合い、結果を残してきました。映像からその指導の一端を感じ取っていただけたらと思います。
■ どうすればうまくいくのかが見える「パスドリル」えてしてジュニア世代は、「パス」について深くは考えていません。自分のマークが緩いのにわざわざチェックが厳しいところにパスしたり、ドリブルを止められたらパニックに陥って、ろくに味方も見ないで投げてみたり……そんな選手たちへの指導はどうしているでしょうか。「チェックが厳しいのにパスするな!」「ちゃんと味方を見ろ!」という部分的な教え方では、どこにもパスを出せない=「ボールをもらいたくない」選手になってしまいます。安全にパスを出して、しっかりと受ける方法を論理的にわかりやすく説明できれば、どんな選手でも自信を持ってプレーできるようになるはず。高畠先生のアプローチをここに公開いたします。
DVDを見た指導者様の声

自分は久しく高校男子を対象に指導していますが、ともするとオフェンスについて体格や運動能力でごまかしてしまう部分があり、今回改めて先生の指導を見ることで、シュートに至る丁寧な指導やアウェイからミートへ至る道筋、理由づけなどがきちんとされていて、非常に勉強になりました。 印象としては初めてバスケットボールを受け持った指導者に、というよりは、中学校や高校でプレイ経験があり、指導者になって数年経過して色々なギャップを感じるころにこのDVDを見ることで、自分のイメージと指導するポイントのどこが違うか改めて確認ができるのではないかと思いました。DVDの中のところどころで「強いチームが相手であればディフェンスが○○だから△△しなさい」といった先生だからこそ言えるメッセージがあり参考になりましたし、フリーランスからナンバープレーの中でいくつか「いただき!」というポイントがありました。 先生はどちらかというと「勝負の人」という印象が強かったのですが、今回DVDを見させてもらったら思ったより・・・というと怒られそうですが「丁寧に指導されている」印象を持ちました。 実際のチームの練習やゲームを見てみたくなりました。

今まで全くバスケットボールと関わりがなかった指導者にとっては「あ〜、バスケットってこうやって教えて行けば良いんだ……」と納得できる内容であり、またある程度指導経験を積んできた指導者にとっては「なるほど、ファンダメンタルからオフェンスの導入、そして実際のオフェンスのパターンなど、こうやって整理していけば良いんだ……」と腑に落ちる内容です。そういう意味でも幅広いレベルの指導者の方に使えるDVDだと感じました。 特に、あまりバスケットボールを知らないで、どこから手を付けて行けばいいのかわからない指導者の方は多いと思いますが、そういう方にとって指導ポイントのエッセンスが整理されていてすごくいいDVDだと思います。そしてこの手のDVDではよくあるのですが、チームや選手が洗練されすぎていて、映像を見ていてもなかなか自分の選手ではこううまくはいかない、と感じることが多いのですが、今回の高畠先生の練習では地元の子ばかりで色々なタイプの子がプレイしている当たり前の部活のシーンが見られて参考になりました。 北海道では25〜28歳くらいの若手指導者が増えてきています。そんな彼らの多くも毎日の練習をどのように組み立てて教えて行けばいいのかわからず、「先生、練習を見させてください」「勉強させてください」と良く体育館を訪れてくれますが、そんな彼らにも薦めて、ぜひ見てもらいたい内容です。
高畠氏のインタビューはこちら!
Disc1収録内容
967-1 姿勢づくり&ボール扱い
ハーフコートオフェンスのファンダメンタルとなる「走り方」や「パス・ミート・シュートの考え方」を身につけさせるドリルを紹介します。次の展開に大きく関係する「座ること」「パスの種類」「ミートの種類」などは必見です。
■イントロダクション
■走り方
■キャット&マウス
○ツイスティング
○フォア&バック
○フリー
■ノック
■ドリブルドリル
○ツイスティング
○ハーキー
■トレール
■クリスクロス
■パスドリル
■レイアップ
■ボールミート
○ボールにミート
○ゴールにミート
○アウェイミート
(88分)
2017.3
Disc2収録内容
967-2 スペーシングの約束&エントリー
高畠流ハーフコートオフェンスの軸となる、約束事とその実践について紹介します。順を追って論理的に、かつ選手に理解しやすくつくられているので、カテゴリを問わず様々なチームで活用できるオフェンスになっています。
■イントロダクション
■スペーシングの約束
■2on2
■エントリー3on0
○ミート⇒ドライブ⇒キックアウト
○ミート⇒ドライブ⇒ドリブルスクリーン
○ハイポストフラッシュ⇒トレール
○アウェイミート⇒ベースラインドライブ⇒キックアウト⇒ダイブであわせ
○コーナーピック
(57分)
2017.3
Disc3収録内容
967-3 ハーフコートオフェンスの実際
これまでのファンダメンタルや約束事を使って5on5でハーフコートオフェンスを実践していきます。高畠氏が勉強と試行錯誤を重ねて精査した効果的な攻撃と、うまくいかない際に選手たちが約束事に沿って立て直す様はすべてのチームが参考になるオフェンスです。
■イントロダクション
○イントロダクション
○5on5解説
■アイソレーション
○ポスト&ポストコンビネーション
○Gのトレールからアウトサイドスクリーン
■ローポストアタックからの攻撃
○ワン・ツー・カットからコーナーピック
■コーナーポップからの攻撃
○ランニングスクリーンカット
○ポスト&ポストのアウトサイドスクリーン
○ハイ・ローダンプ
■フレアースクリーンからの攻撃
○3P・ベースラインドライブ
○シザースカット
■3Pプレー
(80分)
2017.3