十分な練習時間が取れない、体育館を毎日使えない、先生が現場に出られない…
こうした悩みは、どこの中学校でも見られることだと思います。今作でモデルとなった旭東中学校もまた、例にもれず同じような状況で練習を行っています。
そんななかでも結果を残すためのポイントが3つあります。
(1)練習が面白いということ
(2)練習の目的を理解して行っていること
(3)選手だけで行えて効果を出せること
竹内コーチからのプラスαアドバイス
(1)と(2)のおもしろさや練習の目的を強調するポイントを少しだけ補足説明すると…。
練習をただ苦しい繰り返しと考えると、選手は技術の習得が遅れると考える。
技術は、「体で覚える」とよく言われるが、体に技術を覚える機能はない。技術は脳が記憶する。
また、その技術をどのように使うかも脳が判断する。
ならば、脳が活性化できる状態でドリルをするのが効果的である。そのためには、
★もっと上手になりたい、もっと覚えたいという意欲を感じるドリルの方が習得が早い。
★ドリルは少しずつ変化をつけながら繰り返すのが、合理的で効果的。全く同じドリルだと、無意識にやるので活性化しない。全く違うものではドリルを覚えるのに時間がかかり不合理。
★何のために練習し、何を鍛えているのかを選手自身が自覚していることで脳が活性化するただ何となく練習するのはダメ。
そのため、できるだけ技術習得のためのドリルは(1)〜(3)を意識して取り組んでいる。
フットワークや持久力を高めるためのドリルはもちろん重要で、技術練習とはべつの考え方で取り組むようにしている。
旭東中を指導して11年になる竹内氏は外部コーチ。常に選手を見ることができないからこそ、自主的にできる基礎の練習を徹底して指導しています。
今回はそんな竹内氏が、小学生や中学生のために積み上げてきた指導法・練習法を紹介します。作品中でも単にやらせるだけではなく、それぞれのドリルのなかで目的やポイントを丁寧に伝えていきます。
現場に即した指導で、公立中学校を全国屈指のチームとなった旭東中。その切り口、メソッドをぜひご覧ください!
Disc1収録内容
868-1 シューティング&ドリブルドリル
まずはシュートフォームのチェックと修正から。きちんとしたフォームを習得するまで、徹底的にチェックします。正しいフォームがシュートの基本です。そこから様々なドリルで使えるスキルに進化させます。後半は実戦を想定したドリブルドリルです。時間やスペースがないなかでも行えるように工夫された形が特徴です。
■イントロダクション
■ジャンプシュートチェックドリル
■ラインシューティング
■セットアップドリル
■アーチ矯正ドリル
■レイアップシュートドリル
・オーバーレイアップ
・アンダーレイアップ
・1カウントレイアップ
・パスフェイク→レイアップ
・ギャロップ→レイアップ
・ジノビリステップ→レイアップ
■連続レイアップシュートドリル
■ダミーシュートドリル
■フリースロードリル
■スタンス&ドリブルドリル
(69分)
2015.01
Disc2収録内容
868-2 パス&実戦ドリル
まず、様々なアイディアのなかで1on1の駆け引きを覚えていきます。パスドリルは視野の確保、ハンドリング、そして判断までを養えるように工夫して行います。最後は実戦で起こりうる場面を想定し、トランジションや状況判断の力を養っていきます。毎日の練習でも必ず行いたいドリルのひとつです。
■イントロダクション
■1on1ドリル
・コーンドリル1on1
・6秒ドリル1on1
・ルーズボールドリル1on1
■2ボールパスドリル
・2ボール三角パス
・3人1組2ボールパス
・4人1組2ボールパス
■シェービングドリル
・2on1パスドリル
・3on2パスドリル
■5メンドリル
■+1ドリル
・2on1+1ドリル
・3on2+1ドリル
■4on4−1ドリル
(68分)
2015.01