■指導・解説:長野 崇(大原学園神戸校教員/神戸大学非常勤講師)
■実技協力:神戸市立港島中学校サッカー部
競技を行っていると、できないプレーや苦手な動きというものが出てきます。ボールを受けるとどうしても慌ててしまったり、切り返しが上手くいかなかったり、ガチガチに力んでしまったり。
その事象をコーチが叱って修正できればいいのですが、多くの場合うまくいきません。なぜなら選手自身が「できない身体」になっているからです。
そんな状況を打破していくにはまず、土台になる体づくりや動きづくりが必要となってきます。かといって筋トレのようなものを延々と行っていけばいいのかというと、決してそうではありません。“身体能力”を向上させていくためには、科学的根拠に裏付けされたコツがあるのです。
そのひとつがこのDVDで紹介する『コーディネーショントレーニング』です。身のこなし、バランス、スピード、判断力など、スポーツを行ううえで重要となる能力を、様々なドリルで開発していきます。
指導・監修を担当して頂いた長野崇氏は、兵庫県が取り組んでいる『ひょうごジュニアスポーツアカデミー』において身体能力開発プログラムコーチを務めるなど、幅広い年代でのコーチングを行っています。
今作の特徴は、学校での部活指導を前提につくられているという点にあります。時間や場所に制限があるなかでも使いやすいように長野先生に工夫してもらいました。ウォーミングアップに取り入れるもよし、専門の動きにアレンジして練習メニューに変えるのもよし。アイディア次第で一段と内容の濃い練習となるはずです。 小中学生など、ジュニア年代の子どもを預かる先生方には責任があります。うまく体を動かすことができれば、きっとスポーツが好きになるはず。選手の未来を育てていくのはあなたなのです!
収録内容
【1】 身体の“使い方”をつくるコーディネーション[799-1]
まず10種ある系統のうち、7種を紹介します。ここでは「反応能力」や部分動作を全体動作につなげる「連結能力」などを養成します。リズムやバランスといった身体の使い方を覚えるエクササイズを紹介していきます。■イントロダクション
■解説
◎身体能力開発トレーニングについて
■身のこなしトレーニング
◎爆弾鬼ごっこ
◎スーパーボールくぐり
◎クレイジーボールキャッチ
■スペースマネージメント
◎グリッドランニング
■ボールハンドリング
◎チェストパス
◎インサイドキック
◎クッションコントロール
◎レシーブ
◎ラグビー
■バランス系トレーニング
◎バランスボード(片足)
◎バランスボード(両足)
◎バランスボード(ボール投げ)
◎バランスディスク
■接触系トレーニング
◎手のひら相撲
◎足の裏相撲
◎ジャンプ
◎アーリーヒットゲーム
■体幹系トレーニング
◎おんぶ世界1周
◎ボール手渡し
■スピード系トレーニング
◎ゴムチューブでのストレッチ⇒腕振り
◎新聞紙ダッシュ
◎リアクションダッシュ
(81分)
【2】 “ 脳と身体 ” をつなげるコーディネーション[799-2]
残りの3種は主に「変換能力」という、1巻目で身につけた能力を実戦で使うための力を養成します。基礎から発展し、競技に近い動きが出てくるのが特徴です。どうすれば上手くできるか、瞬時の判断と身体の動きをリンクさせていきます。■イントロダクション
■ポゼッション系トレーニング
◎4vs1
◎2vs2vs2
■突破系トレーニング
◎1vs1
◎4vs1
■変換系トレーニング
◎1vs3(ノーマル)
◎1vs3(サッカー)
◎1vs3(ラグビー)
◎スクエア鬼ごっこ
◎2vs2ドッジボール
◎インサイドキックドッジボール
◎当てるか逃げるかドッジボール
◎ボールギャザー
(80分)
2013.11