常識に囚われない「フォーメーション」と
「コンビネーション」で相手を幻惑させる
平均身長158cm、1日の部活時間は1時間半程度、体育館は週に2日しか使えない。決して恵まれているとはいえない状況下で、鹿沼市立北中学校バレー部は栃木県のトップに立ちました。(2010年総体から2011年総体まで5大会連続優勝)
その秘訣は、対戦した相手が一様に「やりづらかった」と漏らす、独特なコンビバレーにあります。レセプションフォーメーション、速攻の入り方、緩急を使ったコンビネーション。そのどれもが、これまであまり見たことのないものばかりなのです。
身長が低くても、指導者の工夫で勝つことができる
チームを率いる荻原監督は、実はバレーボール未経験者。学生時代はサッカーやバスケットの選手だったといいます。しかし、だからこそ常識にとらわれない、柔軟な思考で選手に合ったバレーをつくることができたのです。
今作ではそんな荻原監督が選手と共に築き上げた、工夫を凝らしたフォーメーション、そしてコンビづくりを紹介します。アイディアを出し、粘り強く指導すれば必ず強くなる。そんな要素がたっぷりと詰まった、充実の作品です!
「正確なディグやレセプションがあってこそコンビにつながる」。という荻原監督の理論のもと、ここでも様々な工夫がされた練習を紹介しています。ムダな時間をかけず、選手を飽きさせず、それでいて体の理にかなったドリルばかりです。監督の考えるコンビを完成させるために、逆算して考えられた練習構成となっています。
■イントロダクション ※各巻共通
■ディグ
・2人1組 パス練習
・3人1組 パス練習
・3人1組 対人レシーブ
・8の字レシーブ(軟打&強打)
・強打レシーブ
■レセプション
・構えからの移動
・フラフープを使ったサーブキャッチ
・身体の向き
■スパイク
・助走ステップ(3方向)
・打ち込み(1)(フェイント/プッシュ/強打)
・打ち込み(2)(コース打ち)
・クイックからの時間差攻撃
■セッター
・ブロックジャンプからのトス
・バックポジションからのトス
・ネットから離れたトス
・トスフェイント
737-2 柔軟な発想で完成するフォーメーション(69分)
鹿沼北中の代名詞、“独特なフォーメーション”を余すことなく紹介します。6人の特徴を生かすことを考えながら、相手を幻惑するようなポジショニングをつくっていきます。ローテーションごとに狙いを変える、まさに柔軟かつ大胆なフォーメーションづくりで、これまでに見たことのないような陣形が出来上がります。
■イントロダクション ※各巻共通
■ポジションとフォーメーションの決定
・ポジションの決め方
・サーブ順の決め方
■レセプションのフォーメーションとコンビ
・第1ローテ
・第2ローテ
・第3ローテ
・第4ローテ
・第5ローテ
・第6ローテ
■攻撃に対するフォーメーションとコンビ
・セッター後衛(対レフト・センター・ライト攻撃)
・セッター前衛(対レフト・センター・ライト攻撃)
■チャンスボールに対するフォーメーションとコンビ
・セッター後衛
・セッター前衛
■フォーメーション練習
・バックアタックによるラリー
・ブロックが割れた際の切り返し
・ブロックフォローからの切り返し
2012.05