本作では、文京学院の吉田総監督に、「狙ったコースに打ち分ける」力を身に付けるためのスパイク指導法を紹介していただきました。「正しいスイング」を身に付けることが、コースを打ち分けるための第一歩。練習の目的、目標を明確にしながら、細かくスイングとミート、フォームの指導を展開していきます。
このように、基本の動作から段階を踏んで行える構成となっており、クロス・ストレートといったコースの打ち分けやインナースパイクの習得まで、攻撃の幅を広げるスパイクのスキルを身に付けることが可能に。また、指導者が注意すべきポイントやボールの上げ方、選手への伝え方も随所に収録しており、まさにスパイク指導に関するバイブルともいえる作品です。
この巻では、「大きなスイング」「高い打点」「正確なコントロール」をキーワードに、肩・肘・手首の連動を意識したスイングづくりを行います。1つ1つを分解しながら丁寧に解説しており、バレーボール経験の浅い選手でも取り組める内容となっています。
■イントロダクション
■スイングの理解を深めるキャッチボール【基本】
吉田監督が大切にする「大きなスイング」を身に付けるために必要な、体の使い方と連動をキャッチボールを通して学んで行きます。
・肩を意識する
・肘を意識する
・手首を意識する
・肘と手首を連動させる
■スイングの理解を深めるキャッチボール【発展】
・片手で床へ投げつける
・両手で投げる(肩を意識する)
・両手で投げる(肘・手首を意識する)
・両手で床へ投げつける
・両手で床へ投げつける(手首を意識する)
■ボールコントロールを意識したスイング&ミート【基本】
コースを打ち分けるための基本となるボールの捉え方とスイングの仕方について、詳細に解説していきます。
・床へ打ちつける
・利き手側の足を出す
・利き手と逆の手で打つ
・高いトスを打つ
■ボールコントロールを意識したスイング&ミート【発展】
・中間地点へのコントロール
・相手の足元へのコントロール
・相手の胸元へのコントロール
ここでは、「狙って打つ」ことを意識して、徐々に実戦に近い形でスパイク動作の確認を行っていきます。 トスの合わせ方や、初期指導と上達した場合で指導法など、随所に指導者目線でのポイントや注意点も収録しており、指導経験の浅い方にもオススメの内容です。
■イントロダクション
■構えとスイングの基本的な考え方
■フォームの確認とコントロールスキルの習得【距離の意識】
センターラインを使い、スパイクの「距離」と「角度」を意識した指導を展開していきます。
・センターラインに打ちつける
・距離を伸ばす(角度を変える)
・構え作りを意識した連続打ち
■フォームの確認とコントロールスキルの習得【幅の意識】
次に、左右にスパイクを打ち分けるためのメニューを紹介。ボールを捉えるポイントや腕の使い方など、細かい部分まで指導していきます。
・3ヵ所連続打ち
・同じ打点でコースを打ち分ける
■助走動作とボールの出し方
助走をつけて実際のスパイクに近付けていきます。助走があっても、ここまでの指導してきた体の使い方が変わらないように注意が必要です。
・バックスイングを意識した1歩助走
・1歩助走(Aトス)
・2歩助走(セミトス)
■コース打ちの実践
・ストレート・バックライト
・バックライトの高い打点を作る
・バックレフトの注意点
いよいよ実戦形式での練習へと入っていきます。ここまでに身に付けたフォームを軸に、相手のブロックやレシーブに対応して、コースを打ち分けるスキルを身に付けていきます。練習の狙いやポイントの解説も収録しており、チームの状況や目指すチームスタイルに合わせて練習を選択することも可能です。
■イントロダクション
■助走と身体の角度
インナースパイク、クロススパイクを習得するためのポイントを紹介します。攻撃の幅を広げるスパイクスキルの基本を学ぶことができます。
・レフトからの打ち分け方
・インナースイングの大切なポイント
・クロススパイクの実践
・身体の向きの修正
■打ち分けの効果を高めるクロスのスイング
センターラインを使い、スパイクの「距離」と「角度」を意識した指導を展開していきます。
・センターラインに打ちつける
・距離を伸ばす(角度を変える)
・構え作りを意識した連続打ち
■駆け引きを含めたクロスのゲーム練習
徐々に実戦に近付けながら、クロスに打つスキルを高める練習へ入っていきます。相手との駆け引きをしながら、決定率を上げるためのポイントも紹介します。
・3対4
・5対5
■スパイク強化のゲーム練習バリエーション
・3対4バックアタック
・4対4バックアタック+Aクイック
・6対6
・6対6クロス+バックアタック