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収録内容
本作では、指導歴30年、長年に渡り公立高校の女子ソフトボール指導に携わられてこられた鈴木秀典氏に、初めてソフトボールに接する選手を一定のレベルまで成長させることができる練習法・指導法を紹介していただきました。
過去に指導をしてきたチームは、初めてソフトボールに取り組む選手ばかり。しかし、各選手の特性に適した指導と、高い目標を持って練習に取り組ませることで、経験者の多いチームにも負けないチームへと成長。インターハイをはじめ、上位大会への切符を何度も手にしてきました。
時間も環境も限られた中で、どのようにチームを築きあげていくのか。それは基本の形を徹底して習得させることです。経験がないからこそ可能性は無限大です。導入部分を重要視され、ソフトボールの特性を理解させながら、正しいフォームを確立していきます。また、日常生活動作とソフトボールの動作を結びつけて動きを説明することで、イメージがしやすく理解も早まります。
大切なことは正しいフォームは決して1つではないということ。指導者には選手ひとりひとりの個性を理解し、それを活かしながら最適な動作へと導いていく指導力が求められます。見極めが難しい部分でもありますが、30年間で選手と共に編み出された豊富なアイディアで、分かりやすく落とし込みます。
初心者や経験の浅い選手が多いチームの指導者必見です!是非、ご覧ください!
1094-S 恐怖心をなくし、正しく捕球する【守備編】
初心者は打球に対する恐怖心が強いです。しかし、転がってくる打球に対し、正しく捕球姿勢をとることができれば恐怖心を和らげることができます。また、自分がどこまでの範囲(左右・前後・高さ)を守ることができるのか知ることも、技術の向上においてとても大切なポイントです。意図的に試合ではないような動きを取り入れ、自分の限界や特徴を知りながら、動きを身体に染み込ませていきます。
■ イントロダクション
■ 基本捕球姿勢
・ボールの捕り方
・捕球姿勢〜送球
■ 動きながらボールを捕るI
・守備範囲の確認
・ケンケンキャッチ
・振り向きキャッチ
・ジャンプキャッチ
■ 動きながらボールを捕るII
・頭越え後方キャッチ
・背走キャッチ
・股割りサイドキャッチ
・クロスラインフットワーク捕球
■ 実際の打球に対する処理(ショートバウンド)
■ 送球動作
・適切な肘の高さを見極める
・様々な動作の中で送球する
・速いボールを正確に投げる
・補助具を使用した練習法
1094-2 バットの特徴を理解し、攻撃の幅を広げる【バッティング編】
初めてバットを握る選手には、まずはバットの特徴を理解させることが重要です。バットは重く、変わった形状をしています。それを理解した上で自分に合ったバッティングフォームを形成していくことが、上達のカギとなります。また、ソフトボールにおいて左バッターの戦力はとても有力です。そのため左バッターを育成していくことがチームを作る上で大きなポイントとなります。セーフティーやスラップなどを上手に活用することで、攻撃の幅はとても広がります。
■ イントロダクション
■ バットの特性を知る
・バット慣れ運動
■ フォームづくり
・バットの握り方
・スイングの確認
・ステップスイング(左右踵)
・様々なバットを振る
■ トスバッティング
・短尺バット
・踏み出し脚引きつけ打ち
・脇はさみ打ち
・送りバント
・プッシュ/バスター
■ セーフティーバント
・右打者の場合
・左打者の場合
■ スラップ打法(左打者)
■ ティーバッティング
・ポイントの確認
・股割り/スクワット打ち
・フィニッシュ打ち
・ウォーキング打ち
・逆手打ち
■ 応用バッティング練習
・9マスねらい打ち
・後方ボール打ち
・上からボール打ち
■ ソフトボールにおける指導理論
2020.5