★「全員がセッターになれる」ように考えられたドリル
オールラウンダーの育成をモットーに指導する海川監督は、全員がセッターをできるようになることを目指します。
カテゴリーが上がってからのことを考え、プレーの幅を広げることがひとつの目的ですが、何よりも6人制バレーボールでは誰でもトスを上げる可能性があり、トスを上げられることは、チーム力の向上に直結します。
本作では、基礎を大切にする海川監督こだわりの、基本のパスドリルからフットワーク、コンビネーションまでを収録しています。また、男女やカテゴリーによるスキルの違いにも触れているのであらゆるチームで参考にできるでしょう。
★細部にこだわるために細分化されたドリル
トスを上げるには多くの能力やスキルが求められます。そのため、紹介していただいたドリルはボールを扱う技術はもちろん、視野やタイミングなど必要な力をひとつひとつ習得できるように目的ごとに細分化されています。各ドリルのポイントも明確で、セッターに必要な能力を理解することもでき、指導の道筋もイメージしやすくなっています。
★実際にはこう使われている
駿台学園中では、チームの状況に応じてその日に合ったドリルを選択して練習をしています。またこの一連のドリルはセッターの適性を判断するためにも有効で、全員で行う中で正セッターを決定します。
サンプル動画
収録内容
【第1巻】セッターにつながるパスの指導&ドリル
■イントロダクション
≪オーバーハンド≫
■トスを安定させるための「ハンドリング」ドリル(1人)
◎構え(1)/バスケットボールで壁パス/タップ
◎構え(2)/仰向けパス
◎膝つき対面パス
◎長座対面パス/背筋パス
◎足さばきを加える
■床反力を利用した「ハンドリング」ドリル(2人組)
◎直上5cm
◎お祈りパス
◎指2本パス(人差指と親指)
◎指2本パス(人差指と中指)
■ボールの下に入るための「方向感覚を育てる」ドリル(2人組)
◎直上反転パス
◎バック反転パス/サイド反転パス
■相手ディフェンスを確認するために「視野を広げる」ドリル(2人組)
◎直上ナンバーパス/直上ジャンケンパス
◎直上指示パス/ボール2個パス
◎ボール2個パス(1個転がす)/仰向けパス
■ディフェンスを惑わせるために様々な「タイミングを覚える」ドリル(2人組)
◎直上ジャンプキャッチ/ジャンプキャッチパス/着地パス
◎台上左右ジャンプパス
◎移動をともなったネット際のパス
■動きを加えて難易度を上げ 基本をより意識させるドリル(3人組)
◎ランニングオーバー
◎ランニングバックオーバー
◎ランニング向き変えオーバー
◎ランニングバック&ジャンプオーバー
≪アンダーハンド≫
■低い姿勢で膝と足首を柔軟に使うドリル(1人)
◎構え/直上アンダー
◎ネットプレーアンダー
◎白帯プッシュアンダー
■ボールを味方に運ぶ技術を習得するドリル(2人組)
◎アンダー平行パス
◎送りのアンダーパス
◎移動をともなったネット際のパス
◎全屈伸アンダー&オーバー
◎全屈伸オーバー&アンダー
■動きを加えて難易度を上げ、基本をより意識させるドリル(3人組)
◎ランニングアンダー
◎ランニング送りアンダー
◎ランニングバックアンダー
◎三角送りアンダー
≪ロングパス&二段トス≫
■二段トスにつながるロングパスのドリル
◎四角アンダー&オーバー
■二段トスの技術とドリル
◎クロスランニングパス
◎矯正したい癖の例/対角パス
(93分)
【第2巻】セッターの指導&ドリル
■イントロダクション
■セッターに必要な6つの能力&6つのバネ
■基本となる動きづくり
◎構え
◎フットワーク
■選手のカテゴリーや習熟度も踏まえた構えとフットワーク
◎小さな移動のトス
◎大きな移動のトス
◎筋力がない場合(軸を左から右に移す)
◎前後の移動をともなったトス
◎ネット際でのステップ
■よく見られる癖の修正・矯正指導
◎左でボールを捕えてしまう
◎床反力を使えない/ボールの下に入れない
■レシーブからの実践的な二段トス
■コンビの重要なポイントをおさえたドリル
◎指のバネ&周辺視野を鍛える
◎クイックと時間差の違い
◎時間差のタイミング
◎多様なタイミングの中での2人組のコンビ
◎多様なタイミングの中での3人組のコンビ
◎多様なタイミングの中でのブロックを付けたコン
■実践練習のバリエーション
◎3対3
◎4対4
◎6対6(周辺視野を意識する)
◎6対6(全員にセッターをさせる)
◎6対6(2回で切り返す)
■おわりに
(76分)
2018.4