訳あり 松茸 中小つぼみ 16本 岩手山山麓産 松茸 420g 以上 国産 岩手県産 茶碗蒸し 土瓶蒸し 松茸ご飯に


国内産松茸は少なくなってきていますが、山採りした岩手山産松茸は、緻密な肉質とほんのりとした味が特徴で味、香りとも日本一と言われています。

訳あり:岩手山 山麓の松茸は 初旬小ぶりが多いため おまかせ梱包


出荷:9月17日

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*天然の松茸は性質上お届けまでに、
採れたてから水分抜け始め 量目の目減りが進みます。
また若干の虫食いがおきる場合がございます。予めご了承の上、お買い求めの程よろしくお願い致します。虫がいた場合は、塩水にしばらく浸すことにより取り除く事がでます。そののち、虫食いの箇所を取って頂ければ召し上がる事ができます。

松茸と日本文化の歴史
日本の秋の味覚として松茸は欠かせない存在ですが、その特別な地位は古代から続いています。松茸が単なる食材以上の存在として日本文化に根付いていることは、日本書紀や万葉集などの古典文学にその証が見られます。

日本書紀には、庶民から天皇へ松茸が献上されていた記録が残っています。5世紀頃、応神天皇が吉野を訪れた際、地元の人々が松茸などを献上したことが記されています。このように、松茸は贈り物としても非常に価値のある存在であり、その希少性と香りが古代から重宝されていたことがわかります。

松茸に対する特別な感情は、万葉集 の中にも、松茸を詠んだ歌が登場します。
高松のこの峯も狭(せ)に笠立てて盈(み)ち盛りたる秋の香のよさ
という歌は、松茸の芳しい香りを詠んだもので、奈良の春日山に生い茂る松茸の香りを讃えています。
この歌が示すように、古代日本人は松茸の香りに深い魅力を感じ、自然の豊かさや季節の移り変わりを象徴するものとして大切にしていました。
松茸の香りを「芳(か)」と称え、秋を代表する香りとして愛でています。

江戸時代に入ると、松茸は庶民の食材としても広く楽しまれるようになりました。料理物語という料理書には、松茸の調理法が詳細に記されています。例えば、松茸を酒で煮た後に水や出汁を加え、柚子を添えて食すというレシピも ありました。この時代、松茸は現在ほど高価ではなく、秋になると多くの家庭で楽しまれる食材の一つのようでしたね。また、江戸時代を代表する俳人である松尾芭蕉も、松茸を題材にした句を詠んでいます。彼は、松茸の形状や香りに注目し、自然との共生やその美しさを句に表しました。

松茸は、松の木等と共生する菌類であり、特に赤松などの根元に生えることが知られています。松茸が自然環境と密接に結びついているため、人工的な栽培は非常に難しく、長い年月をかけて自然の中で育まれることが特徴です。松茸の希少性と高級感をさらに強調する要素となっています。
現代において松茸の生産量は大きく減少しています。
20世紀初頭には、日本国内で年間1万トンを超える松茸が採れましたが、現在ではわずか数十トンにまで減っています。
山の環境や気候変動松枯れ病などの問題が、松茸の減少に拍車をかけています。国際自然保護連合(IUCN)は2020年には、松茸を絶滅危惧種に指定しました。これは、日本の環境省が準絶滅危惧種に指定していることと合わせ、松茸の生育環境が深刻な危機に瀕しているのでは....

日本人を魅了し続けてやまない食材の1つに松茸があります。その気品ある香りと風味の良さは、実りの秋の食を、より彩りあるものに!

 最大の特徴は、独特な香りです。その芳しさが古くから人々を魅了してきました。この香りは他のキノコにはない特有のものです。松茸の香りは、炭火焼きや土瓶蒸しなど、調理中に強く立ち上がり、食欲をそそります。特に「焼き松茸」にすると、香りが一層引き立ち、松茸の持つ芳醇さを堪能できるのが特徴です。
 松茸は、カサの開き具合によってその風味や食感が変化し、それに応じた適切な調理法があります。松茸の成熟段階に応じて「コロ」「つぼみ」「中つぼみ(中開き)」「開き」と呼び名が異なり、それぞれの特徴を活かして料理することが重要です。以下に、各段階の松茸の特徴と適した料理を紹介します。

☆ コロ
カサの状態: カサがまだ全く開いておらず、長さ6cm以下の松茸です。
特徴: 松茸の中でも最も若い状態で、食感が柔らかい一方、香りはまだ弱めです。価格も他の成熟した松茸に比べて安価で、日常的に家庭で楽しむのに適しています。
適した料理: 柔らかさを活かした料理が向いています。煮物にすると、松茸の旨味が全体に広がりやすいです。軽い香りと食感を楽しむことができます。

☆ つぼみ
カサの状態: カサに膨らみが出てきた状態で、裏側の膜が切れていないもの。松茸の中で最も評価が高く、香りとうまみのバランスが非常に優れています。
特徴: つぼみは、松茸の香りが豊かで、食感もしっかりしています。そのため、贈答品としても非常に高価で、高級料理に使われることが多いです。香りが持続しやすく、松茸の魅力を最大限に楽しめます。
適した料理: つぼみは、香りをダイレクトに楽しむための調理法が最適です。特に、炭火焼きでは、松茸の香ばしい風味が引き立ち、シンプルに塩で味わうのがおすすめです。また、土瓶蒸しのように、出汁とともに松茸の香りを閉じ込める蒸し料理にも適しています。松茸本来の香りを存分に味わえる贅沢な食べ方です。

☆ 中つぼみ(中開き)
カサの状態: カサが少し開いて、膜が30%以内に裂けている状態。つぼみよりもカサが広がり始めているが、まだ完全には開いていない段階です。
特徴: 香りが強く、見た目も美しい中つぼみは、香りを引き出しつつ、食感も楽しめるバランスの取れた松茸です。その香りの豊かさは他の段階に劣りません。
適した料理: 中つぼみは、香りと食感をどちらも楽しめるため、炭火焼きが非常におすすめです。また、天ぷらとして揚げることで、松茸の外はサクッと、内側はしっとりとした食感を楽しめます。天ぷらの衣が香りを閉じ込めるため、揚げたてで味わうと一層おいしくいただけます。

☆ 開き
カサの状態: カサが80%以上開いた状態。完全にカサが広がっており、成熟した松茸です。
特徴: 開きの松茸は、香りが最も強く、他の段階よりも香りが豊かです。開いた分だけ香りが強い。
適した料理: 開きの松茸は、香りが料理全体に染み渡るような調理法が向いています。特に、松茸ご飯は開きの香りを生かすための絶好の料理です。炊き上がる過程で松茸の香りが米に移り、全体に豊かな香りが広がります。また、お吸い物の具材としても、松茸の香りがスープに溶け込み、一口ごとに松茸の風味を味わえます。さらに、パスタの具材としても、香りと旨味を活かし、シンプルなオイル系のソースと合わせることで、松茸の豊かな香りを引き立てることができます。
松茸の段階ごとの風味の変化と調理法
  1. コロ: 柔らかく香りが控えめ。煮物や汁物に最適。
  2. つぼみ: 香りと食感のバランスが最良。炭火焼きや土瓶蒸しなど、香りをダイレクトに楽しめる料理に最適。
  3. 中つぼみ: 香りと食感のバランスが良く、炭火焼きや天ぷらなど、香りを引き出す調理法が向いている。
  4. 開き: 最も香りが強い。松茸ご飯やお吸い物、パスタなど、料理全体に香りを行き渡らせる料理に最適。
松茸は、カサの開き具合によって異なる風味と食感を持ち、適した料理も変わってきます。それぞれの段階で異なる楽しみ方があり、松茸の香りや食感を活かすためには、それに合った調理法を選ぶことが大切です。贅沢な香りと食感を楽しむために、松茸を手に入れたら、ぜひその状態に最適な料理法で楽しんでみてください。