商品説明 |
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この作品は静謐で美しい山々の下で田舎の農民たちが収穫を祝って畦道の上で 歌い踊る情景を描いています。 画面の上半分には峻険な山峰が聳え松や柏の木がそびえ立っています。 中央部分には白雲が渦巻き宮殿や閣が半ば姿を現しています。 下部には田畑の畦道、梅の木、竹、垂れる柳、流れる泉が飾られています。 四人の年老いた農民たちは歌いながら踏みしめ画面は情景が融合して 楽しく明るい雰囲気が広がっており、「豊作の年に人々が楽しみを持って垅の上を歌い歩く」 という詩情を象徴的に表現しています。具体的な画法では力強く簡潔な筆使いが用いられており大きな斧で削るような皴 (筆の運びの手法)が山の石に使われています。 非常に端正で迅速な筆致で勇敢で鋭い一筆が用いられており独自の工夫が凝縮されています。 画中の木の枝は下に垂れておりこれは馬遠の個性的な創造です。 画は壮大さよりも清新さを重視しており特に細長い遠景は水と石の盆栽のようで、 活き活きと軽やかで北宋の山水画に見られる圧倒的な迫力はありません。画面の右下には「馬遠」という署名があり左上には南宋の宁宗趙扩による詩が添えられています。 「宿雨の清さ何田畑にあり朝陽の美しさ何帝都にある。 豊年に人々は楽しみを持って事業に従事して畦道の上で歌い歩く。」という詩は テーマを明確に示しています。 また画には趙拡の「御書之宝」という印も押されており、 かつて『東図玄覧編』『諸家蔵書簿』『佩文斎書画譜』にも記載されています。 ISBN:9787548011187 出版日:2012年4月 言語:中国語(簡体) ページ:12 商品サイズ:B3 B3 42.2 x 37.8 x 0.6cm 商品重量:310g 発送方法:定形外郵便 |