2019年に京都で発足したハンドメイドペダルブランド「Vin-Antique」より、ゲルマニウムトランジスタを使ったファズペダル「UFO'84」のNEWバージョンモデルが入荷しました。
伝統的な二段直結回路にシンプルだが面白いとあるアイデアを導入。
ビンテージなファズトーンからモダンよりのサウンドと幅広い音作りが可能。
もちろん真空管アンプをプッシュするのにも一役買ってくれます。
尚、クリーントーンも出せる特殊な仕様で、トレブルブースターとしても使えます。
■3つのつまみ
謎のノブ”?”、ゲイン、ボリュームのシンプルな3ノブ構成です。
ボリューム以外全部MAXにした状態で音作りをしていくとベストなポイントに調整出来ます。
●“Gain”
歪みの量を調節します。
UFO’84はFuzzFaceに近い回路を持っていますが、このゲインノブは通常のFuzzFaceのFuzzノブとは異なった特徴を持っており、ギター本体についているVol.ノブと同じような挙動をします。
ブースターとして使いたい場合は、このノブを下げ、ファズとして使いたい場合は、このノブを上げると効果的。ボリュームを絞ってクリーンになるような使い方をする場合は、GainノブをMax付近にするとベストです。
また、このノブは歪みの量と同時にインプットのインピーダンスもコントロールしています。
クラシックなファズ同様にインプットインピーダンスが低い仕様になっているためワウとの相性問題が起こることがあります。
その場合はこのノブを下げていくことでインプットインピーダンスが上昇しワウとの相性問題が低減していきます。
●“Vol.”
音量を調節します。
10時から12時あたりでバイパス音とのバランスが取れますが、音量をあげて真空管アンプをブーストすると効果的です。
●“?”
独自の回路による独自の機能です。
音楽的に面白い特有の機能として搭載されております。
増幅回路後段のトランジスタそのもののゲインを調整しているような回路となっており、歪みの質感を変えずに歪みの量が変わります。
もう一つのGainノブについては、“ギターのボリュームを絞ったときに透き通ったクリーンになる”という別の顔も持っております。
この”?”ノブを回すことでボリュームを絞ったときの音色を調整することができます。
※特殊な回路の為、ノブを回すと瞬間的にガリが出ますが、これは仕様です。
■コンポーネント
●抵抗
トランジスタと抵抗の足が何かしらの拍子に触れたりすると不具合がでるので、トランジスタを実装してる面とは違う面に表面実装で抵抗を取り付けています。
●コンデンサ
周波数設定に関係するところは個体差を考慮し、精度の高いものが使用されています。
出力のカップリングコンデンサにはビンテージの電解コンデンサを使用。フィルムコンデンサだとおとなしい感じの印象となるため、あえて電解コンデンサを使用しているのがポイントです。
●トランジスタ
ロシアンゲルマが使用されています。
■バイアス電圧調整について
出荷時にすべて調整されていますが、ゲルマニウムトランジスタは気温に敏感です。あまりおススメはできませんが、もしバイアスを動かしたい場合は、基板中央にあるトリマーとその下にあるテストポイントで電圧を測りながら調整してみてください。電圧を見ながらよりも音色を聞きながら調整される方がおすすめです。
■仕様
入力インピーダンス: 約10kΩ
(※ビンテージファズ同様ローインピで受けているため、前段にバッファーを置くと歪み量が増えます。ビンテージライクに使う場合はギターからの信号をUFO’84にトゥルーバイパスしてください。電源: 9VセンターマイナスACアダプター or 9V電池006P(※昇圧して使う場合は保証対象外になります。)
消費電流: 約2mA
寸法: 122mm(D) x 67mm(W) x 40mm(H) 突起物は含まない
■保証
適正な使用範囲内での自然故障につき、本書に記載のお買い上げ日より3年間無償修理とさせていただきます。
学生さんは、学生である限り保証期間関係なく修理は無料です。
※画像はサンプルです。