いわゆる「歪ませるためのエフェクター」というよりも、アンプそのものをプッシュしたような有機的なドライブ感を得られる一台です。低域をしっかりと残したまま歪みが乗るため、ベース本来の芯や存在感を損なうことなく、音に厚みと密度を加えてくれます。
歪みの質感は非常にナチュラルで、軽くドライブさせた際にはチューブアンプのような温かみのあるコンプレッションが得られ、ゲインを上げていくとクラシックなロックベースを思わせる荒々しさも顔を出します。派手にキャラクターを付けるタイプではなく、あくまでプレイヤーのタッチや楽器の個性を活かしながら“良い方向に押し出す”設計が印象的です。
コントロールはDrive、Treble、Volumeとシンプルながら、側面のLowトリムによって低域の出方を細かく調整可能。ブレンドノブを持たない設計でありながらも音痩せを感じさせない点は、このペダルの完成度の高さを物語っています。また、9V 18V駆動に対応しており、電圧によってヘッドルームやレスポンスの違いを楽しめるのも魅力のひとつです。