前モデル同様の通常ハイエンドなスタジオ機器でしか見られないコントロールは微細な設定を可能にし、プロフェッショナルなサウンドメイクを手助けします。更に完全にコントロール可能なサイドチェインハイパスフィルターと、2つのポジションの”Tone + Colour”スイッチで豊かなキャラクターを与えます。
従来のペダルコンプレッサーでは、ダイナミクスの制御と引き換えにどうしてもサウンドの精彩を欠いてしまう事が多かったのが事実です。Bass Compressorでは音楽表現や繊細なタッチを見事に制御しサウンドを見事に整えます。間違いなくすべてのベーシストにとって手放せない一台となるでしょう。
■スタジオコンプレッサー同様のフルコントロールとLEDメーター。
レコーディング・スタジオのラックマウント機器同様のコントロールを全て装備。ベーシストに新しいサウンドメイクの扉を開きます。 Input/Ratio/Attack/Release/Outputは個別にコントロールが可能であり、あらゆる楽曲に対して最適なコンプレッションを追求できます。スタジオコンプレサー同様のトランスペアレントなコンプレッションから、深いリミッティングサウンドまで、最高のサウンドとコントロールをペダルフォーマットで実現できます。
また、ペダルタイプのコンプレッサーには搭載される事のなかった視覚性の良いLEDメーターを装備!この優秀なメーターはゲインリダクションと入力レベルの両方を同時に監視することができるため、音楽のGROOVEを視覚的に確認しながらサウンドメイクできます。
Empress EffectsのBass Compressorでは、低域の周波数レスポンス拡張(10Hz〜20kHz@-3dB)に加え、フル可変のサイドチェイン・ハイパスフィルター、低音楽器向けにチューニングされたTone+Colourスイッチなど、ベース専用の機能を備えています。
プロフェッショナルなベーシストが要求する全てのレベルにパーフェクトに対応できる唯一のベースコンプレッサーです。
■原音とエフェクト音のミックスコントロールを搭載!
Bass Compressor では、スタジオレコーディングで使用される“パラレル・コンプレッション”の技法をギターペダルで実現できます。
通常のコンプレッサーペダルの出力は、エフェクト音が100%となりますが、”Mixコントローラー” を標準装備した本機では、ドライ/ウェット信号の比率を自由にコントロール可能です。コンプレッションされたエフェクト音(Wet) だけだと、どうしても音が詰まったような印象になりますが、原音(Dry)を 少し加えていくことでサウンドは驚くほど活き活きとした印象になります。ダイナミクスやサスティンを完全に制御しつつも、一切の原音を失わないオーガニックなコ ンプレッション効果を、一台のペダルだけで達成することができます。
■サイドチェイン・ハイパスフィルターとアドバンス設定。
Bass Compressor には、フル可変の“サイドチェイン・ハイパスフィルター” が追加されています。
より細かく的確に低域をコントロールするため、SC HPノブでは 20Hz〜400Hzのフィルター周波数を連続的に可変することが可能です。
ゲインリダクションの検知器に送られる信号の低域をカットすることで、コンプレッションがベース帯域に過剰に反応してしまう現象を防ぐことができます。このスタジオテクニックを活用する事で、特にベース楽器対して最適なコンプレッション効果が得られるようになります。
また本機のトップ面にはサイドチェイン回路に外部デバイスを接続できるTRS端子を備えているため、外部EQユニットなどからのサイドチェイン・コントロールも可能です。イコライジングで特定の帯域を強調して、ピッキングなどのピーキーな部分に対して特にコンプレッションの反応を強くさせることもできます。耳障りなサウンドをより制御したしたプロフェッショナルなサウンドメイクを可能にします。
また、アドバンス設定では、本機に電源投入された際にエフェクト・バイパスで立ち上がるか、またはエフェクト・オンで立ち上がるかを設定することができます。コンプレッサーを常にオンの状態で使用したい場合にとても便利な機能です。
■Tone + Colour スイッチ
Bass Compressor にはベース帯域に特化したスペシャルな “トーン+カラースイッチ” が追加されています。
スイッチは左側に倒すと「ミッドレンジ(500Hz)カット」 、右側に倒すと「アッパーミッドレンジ(2kHz)ブースト」となります。
また同時に、カラーサーキットを通過する事で、サウンドにわずかな倍音質感を加える事ができます。倍音成分が加わることで、存在感のある際立つベースサウンドが楽しめます。またこのカラーサーキットは内部のDIPスイッチで2つのポジションごとにオンまたはオフに設定可能です。カラーサーキットをオフにするとピュアなイコライジング動作のみを有効にすることができ、トーン+カラースイッチ有効時のサウンドをクリアーに保つことができます。
■Compressor MKIIとBass Compressorの違い
●MKIIのサイドチェインハイパスフィルターは2つの周波数オプションから選択するのに対し、Bassは20Hz ? 400Hzの間をノブで自在に設定が可能です。サイドチェインのハイパスフィルターは飛び出るハイエンドを整えつつ、同時にローエンドを完全に潰しすぎないよう、特にベースのような低域の情報量が多い楽器に対して非常に効果的です。ノブでフルに設定可能にすることで、より正確にフィルターをコントロールできます。ハイパスフィルターはそれほどギターでは重要でありませんが、MKIIにもフィルターオプションを搭載することで幅広いサウンドメイクを可能にしています。
●MKIIのToneノブに対して、Bassでは”Tone + Colour”スイッチが搭載し、ベースのキャラクターに最適化された2つのプリセットEQカーブが用意されています。1つは300Hzを中心としたミッドスクープで低域を僅かにブーストし、もう1つは2kHzを中心としたミッドブーストです。ブーストは弦の響きとピックアタックを際立たせよりアグレッシブに、スクープは濁りを取り除きウォームさが心地よいトーンへ変化させます。Colour回路はEQカーブのいずれかをオンにすると有効になります。この回路はマイルドなクリッピングから構成されており、僅かなハーモニックディストーションを加えます。また僅かにボリュームもブーストされ、ベースに最適な相性となるようにフィルタリングも追加されています。実際ギターとの組み合わせもグッドなのですが、ベース用にスペシャルなものを作りたかったのです!内部のDIPスイッチで、EQシェイプから独立してColour回路をオフに設定も出来ます。
●Bass Compressorは低域の周波数帯へのレスポンスが拡大されています。特にInputノブを低く設定した軽いコンプレッション時に、豊かな低域を感じられるでしょう。
■SPECIFICATION
Input Impedance:1MΩ
Output Impedance:2.2kΩ
Frequency Responce:10Hz ? 20kHz (-3dB)
Distortion:< 0.1%
Noise:? 101dB
Headroom:+15dBu
Attack:50μsec ? 50msec
Ratio:2:1、4:1、10:1
Release:50msec ? 1sec
Sidechain HPF:20Hz ? 400Hz (variable control)
Power:9VDC ( TIP = −) 、100mA
Size:H64mm × D122mm × W66mm
Weight:454 g
※画像はサンプルです。