神様でも間違う
【あらすじ】
警視庁管内で連続少女殺人事件が発生。文京署特捜本部は、車両監視装置「Nシステム」の情報と現場に残された指紋から箕島拓海を指名手配する。
しかし、拓海の妹の律子とつき合う文京署刑事課の楠木将隆、その上司の山岡健介は、冤罪の可能性を疑い、独自の捜査を進める。
彼らの行く手を阻むのは、ときには事実を隠蔽してまで、組織のメンツを保とうとする警察やマスコミだった。誰もが予想しえないラストへ向かい、物語は走り続ける。
【目次】
第1章 新米刑事
第2章 連続少女殺人事件
第3章 遺留指紋
第4章 Nシステム
第5章 キャリアとノンキャリア
第6章 是有守
第7章 Nクロス
第8章 ゲーム
【著者略歴】
1957年12月19日 東京都生まれ
1976年4月 警視庁採用
1977年4月 本富士署配属
1986年7月 第2自動車警ら隊配属
1995年2月 荏原署配属
1999年2月 退職
以後、警察不祥事や冤罪事件を独自の視点や手法で取材、報道し続け、「捜査するジャーナリスト」との異名をとる。
2010年11月1日、自殺。
著書に、『警察腐敗』(講談社)、『臨界点』(同)、『栃木リンチ殺人事件』(草思社)、『秋田連続児童殺害事件』(同)など。