GP CAR STORY Vol. 48 BAR006・ホンダ (SAN-EI MOOK)

千辛万苦のホンダ三期に差し込んだ一筋の光
1950年から始まったF1グランプリの歴史の中で、2004年シーズン以上に日本人ドライバーが勝利に近づいた瞬間はなかった。佐藤琢磨は予選ではシングルポジションの常連、入賞も複数回、さらに日本人初のフロントロウに、日本人として14年ぶりの表彰台にも立った。琢磨の僚友ジェンソン・バトンも何度も表彰台フィニッシュを繰り返し、ふたりが駆るBAR006・ホンダの秘めたるスピードは衝撃的だった。結果的に優勝こそ逃してしまうが、圧倒的強さを誇示したディフェンディングチャンピオンのミハエル・シューマッハー/フェラーリを猛追し、コンストラクターズ2位の大躍進。ホンダ第三期F1活動のまさにハイライトシーズンとして、今も多くのファンの記憶の中に琢磨&006の勇姿が刻まれている。

サンエイムック
出版社名 三栄
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-7796-5048-2