地平 2026年1月号 No.19 困窮ニッポン――物価高騰と排外主義

特集1 困窮ニッポン――物価高騰と排外主義

食料も、エネルギーも、家賃も交通費も、なにもかもが高騰していく。
生活のゆとりは失われ、将来への不安と政治への不満が募る。
その不満の矛先が「外国人」に向けられ、排外主義的な言説が力を増している。

私たちの生活の危機を打開するために、何が必要なのだろうか。
「外国人」を排斥し、分断を煽ることは、この危機への処方箋になるだろうか?
むしろ排外主義は問題の原因を隠し、解決を遠ざけるだけではないか。
同様に、非正規労働の増大による労働者の分断、社会保障をめぐる世代間の対立を煽る議論は、低賃金の固定化と社会保障の削減をもたらしただけではないか。

誰もが尊厳をもって生きられる社会のための連帯――そこに、排外主義に抗し、展望を切り開く道筋を見出したい。本特集では、そのための論点と実践の可能性を探る。

特集2 軍拡からの脱出

新しい政権は、私たちが憲法によって政府に課している制約など、まったく眼中にないようだ。

出版社名 地平社
発売日 2025年12月5日
雑誌JAN 4912060530167
雑誌コード 06053-01