JOMOX Alpha Base ハイブリッド・リズムマシン
Jomox Alpha Baseはアナログ・ドラム、サンプル・プレイバック、サンプラー、FMシンセを融合させた、次世代のハイブリッド・ドラムマシンです。
Jomox の象徴とも言えるパワフルなアナログ・キックドラムを軸に、多彩なパーカッションサウンドを生み出すことができるMBrane、SDカードからサンプルを読み込むことができる6基のサンプル・インストゥルメント、背面の外部入力端子から入力したサウンドを簡単にサンプリングできる2基の X SAMPLE、そしてメタリックなFMサウンドを生み出すことができる、4オペレーター/6ボイスのFMシンセを搭載しています。
操作性はこれまでの Jomox ドラムマシン史上、最も分かりやすいイージー・オペレーションで直感的なエディットが可能。MIDI、USB MIDI、DIN SYNC を搭載し、現代のドラムマシンに必要とされている機能は全て備わっています。
Jomoxがこれまでに開発してきたクラシック・ドラムマシン XBase-09, XBase-888, XBase-999。
Alpha Base は新たなコンポーネントが多数追加されており、これらクラシックの名器とは異なる全く新しいデザインです。
Jomox が20年に渡るノウハウを全てつぎ込んだ至高の一台。
●アナログ、サンプル・プレイバック、サンプラー、FMシンセ、11種類の強力なインストゥルメント
・KICK DRUM
空前の音圧を誇るキックドラムは Jomox の伝家の宝刀とも言えるサウンドです。ロングセラーを続けるキックドラム専用音源 MBase/ModBase シリーズ直系のサウンドは、ダンスミュージックの核となる低域をしっかりと支えてくれます。ダンスフロアで Jomox キックを鳴らせば、その体を突き抜ける低音に踊らずにはいられないでしょう。
・MBRANE
アナログ・パーカッション音源 M.brane-11 を丸ごと搭載。アナログ回路で再現されたメンブレン(筒に膜を張った太鼓の構造)により、キックドラムやスネアドラムやタムはもちろん、ハイハット、リムショット、カウベル、クラベス、奇想天外なサウンド・エフェクトまで幅広いサウンドを生み出すことができます。
・CLSD HI HAT, OPEN HI HAT
ハイハット向けに設計された HH フィルターと、アナログ VCA、ADSR エンベロープを搭載したサンプル・プレイバック・パートです。HH フィルターはローパス、ハイパス、レゾナンスを同時に使用できる、自己発振しないアナログ・フィルターです。サンプル・サウンドへアナログ・フィルターによる質感を付け加えます。
・CLAP, RIM SHOT, CLASH, RIDE
ローパス、ハイパス、バンドパスに切り替え可能なマルチモード・フィルター、アナログ VCA、ADSR エンベロープ、LFO を搭載したサンプル・プレイバック・パートです。このマルチモードフィルターは自己発振が可能で、自己発振によって得られるサウンドをベースに、ADSR エンベロープと LFO を駆使してアナログ・パーカッションサウンドを作成する事もできます。サンプル・プレイバック・パートであると同時に、小さなシンセボイス・パートという事もできるでしょう。シンセベースのサンプルをこのマルチモード・フィルターに通せば、リアルなアナログシンセのサウンドに近づける事ができます。
・X SAMPLE1, X SAMPLE2
外部入力端子へ入力したサウンドをサンプリング、プレイバックできるサンプラー・パートです。サプリングしたサウンドは内蔵フラッシュ・メモリーか SD カードへ保存する事ができます。保存したサウンドは別のサンプル・プレイバック・パートで読み込んでも使用できます。
・FM SYNTH
4オペレーター、最大 6 ボイスのミニ FM シンセサイザーです。FM シンセシスならではのメタリックなパーカッションサウンドや、簡単なコードの演奏に最適です。MIDI で外部キーボードを接続し、ポリシンセとして演奏する事もできます。
●エフェクト
ディレイとリバーブ、2種類の空間系センド/リターン・エフェクトを搭載。ディレイは6つのサンプル・プレイバック・パートにも挿入されており、音作りのための1つの要素として使用します。リバーブはリバーブタイムをほぼ無限に設定する事ができ、ダンピング・フィルターは非常に極端な効き方なので、現代のエレクトロニック・ミュージックに必要とされる要素を満たしています。
●操作性
シンセサイザーやリズムマシンはハイエンド機ほどパラメーターが多くなり、操作が煩雑になりがちです。Alpha Base は多くのパラメーターがありながらも限りなくシンプルな操作でコントロールができるように設計されています。1つのインストゥルメントごとに32のパラメーターを操作できますが、パネルの左側には16個のエンコーダーが用意されており、AとBの2ページを切り替えるだけでサウンドに関する全てにアクセスできます。多くの機能を搭載していますが階層の段階は限りなく少なく、直感的な操作が可能です。24桁 x 2行のディスプレイは一度に 4 つのパラメーターを同時に表示します。
●シーケンサー
シーケンサーは1パートごとに1トラック、合計11トラックの16ステップ・シーケンサーを搭載。各トラックは最大 64 ステップまでプログラムする事ができ、1小節16ステップの設定なら 4 小節までプログラムできます。実際に演奏するステップ数は「ラストステップ」機能で設定します。2小節の場合は32ステップ、3小節の場合は48ステップです。ラストステップはトラックごとに設定する事もできるので、簡単な操作でポリリズムのパターンをプログラムする事ができます。シャッフルはグローバル、またはトラックごとに設定できます。ロール/フラムはトラックごとにロール/フラムパターンを設定し、特定のステップでトリガーできます。
●パラメーターロック
パターンのステップごとにピッチやその他のパラメーターを記録できる「パラメーターロック」機能を搭載。ピッチは最大24半音 = 2オクターブの範囲で、その他のパラメーターはノブで変更可能な全ての範囲を記録できます。プログラム方法はとても簡単で、任意のインストゥルメント呼び出しパラメーターを記録したいステップのステップボタンを押しながらノブを回すだけです。パラメーターロックはSEQボタンを押して ON/OFF する事ができます。パターンのステップにはピッチやパラメーターだけでなく、インストゥルメントのプリセットごと記録する事もできます。パラメーターロック機能をフルに活用すれば 11 インストゥルメントを遥かに超える多数のサウンドを1つのパターンの中で使用できます。
●チェイン
チェイン機能を使えば隣り合うパターンを連続してプレイできます。例えばチェインモードでステップボタンの3と6を同時に押すとパターン3→パターン4→パターン5→パターン6と連続してプレイさせる事ができます。
●USB, MIDI, DIN SYNC
Alpha Base は MIDI In/Out/Thru と USB を搭載しています。USB ケーブルで PC と接続すれば DAW 環境へシームレスに導入する事ができます。MIDI クロックシンクか MIDI マスターに設定して DAW と完全に同期させる事ができます。11 種類のインストゥルメントはそれぞれ独立した MIDI (USB) チャンネルで演奏されます。全てのパラメーターは MIDI CC で制御でき、各ノブは MIDI (USB) 経由で実際の CC を送信します。MIDI ジャックは設定により DIN SYNC OUT に設定する事もできるので、DIN SYNC を搭載したクラシックなドラムマシン等とも簡単にセットアップして同期演奏ができます。
●オーディオ出力
全てのオーディオ出力はバランスアウトで、最大 22 dBu (バランスモード時) のプロフェッショナル・レベルの出力が得られます。パンチのあるサウンドは物理的な出力レベルに比例します。全てのサウンドはミックスされ、ステレオミックスアウトから出力されます。インディビジュアルアウトにケーブルを接続するとステレオミックスアウトへの接続が切り離されて、サウンドをインストゥルメントごとに独立して出力する事もできます。