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松風(しょうふう・まつかぜ)
松に吹く風。松籟(しょうらい)。
茶の湯で、釜の湯の煮え立つ音。
閑座聴松風(かんざしょうふうをきく)[閑坐聴松風]
一切の雑念を捨て、静かに 座ってただ松風の音を聴く。 心が急いでいれば気付かぬことが多い。 静かに座って耳を 済ませば澄み渡った音が聞こえてくる。
静かに座って、松の間を吹く風の音(釜の湯の沸く音)を聴く
松風塵外心(しょうふうじんがいのこころ)
松風の音(湯が沸き、茶釜が鳴る音)に心が洗われ、世俗の塵から解放される心境をいい、茶室では俗事を忘れ、釜の湯の煮える音に耳を傾けなさいという意味。
松風颯々声(しょうふうさつさつのこえ)[松風颯颯声・松風颯颯聲・松風颯々聲]
謡曲『高砂』の「千秋楽」に「千秋楽は民を撫で、萬歳楽には命をのぶ。相生の 松風、颯々の聲ぞ楽しむ、颯々の聲ぞ楽しむ。」とある
身も心も松風につつまれ穏やかな、無我の境地