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結果自然成(けっかじねんになる)
禅宗の初祖菩提達磨大師が慧可に伝えた伝法偈の中の一句と伝えられており
「一華開五葉」と対句を成している。
「吾れ本と茲の土に来たり、法を伝えて迷情を救う。一華五葉を開き、結果自然に成る」
深遠な佛法の真髄が込められた妙句であるが、一般には「開く」「成る」という言葉の連想から開運吉祥の語として古来愛唱されてきた。
やれるだけのことを精一杯やったら、あとは自然に果実が実るのを待てばいい
秋声満萬野(しゅうせいばんやにみつ)
秋の気配を知らせる「声」です。これが萬野、つまり至る所に満ち満ちているというのですから、もうすっかり秋で素晴らしい景です。
開門多落葉(もんをひらけばらくようおおし)[開門落葉多]
『禅林句集』五言対句に「聽雨寒更盡、開門落葉多」(雨を聴いて寒更尽き、門を開けば落葉多し)
雨音を聴いているうちに寒い夜更けが過ぎ、夜が明けたので門を開けてみると、あたり一面に葉が落ちていた。
一晩中聴いていた雨音は、朝になってみれば、実は軒端をたたく落ち葉の音だったという幽寂な閑居の風情、つまり、雨音とばかり思っていた音が、実は落葉の音と知った瞬間、悟りを開いた瞬間を表しています。【禅語大辞典より】