尾垂釜(おだれがま)
茶の湯釜の形状のひとつで、胴の下部が不規則な波形に欠けて垂れた形の釜です。
尾垂釜は、古芦屋や古天明など、古い釜の下部が腐食して破損したものを、その部分を打ち欠いて取除き、新しくひと回り小さな底に付け替えたとき、打ち欠いた個所を不揃いのまま残したところからの形態で、後には始めから尾垂の形を作っています。
霰(あられ)とは
茶の湯釜の釜肌の装飾技法のひとつで、地肌に粒状の細かな突起を浮き出させたものをいいます。
霰は、挽き上がった鋳型に先端が丸まった箆(へら)などで粒ひとつひとつを押していくことで作ります。この粒を霰と称し、粒を押していくことを霰を打つといいます。
「霰肌」(あられはだ)ともいいます。
小霰(こあられ)、大霰(おおあられ)、鬼霰(おにあられ)など、粒の小さいものから大きいもの、立の低いものから高いものまで様々な種類があります。
釜全体に施す場合と、肩腰などの一部に施す場合があり、また霰の中に窓をつくり文様を入れたり、霰地紋の上に文様を散らしたものもあります。
芦屋釜では小粒で先は丸くなだらかで、一面に霰を出した物が多く、部分的のものは時代が下がるといいます。天命釜では、大粒で先がとがっています。
【般若勘渓 (本名 昭三)】次男
1933年昭和08年 富山県高岡市生まれ
1449年昭和24年 父のよ吉の稼業を手伝う〜以来研鑽する
1969年昭和44年 日本伝統工芸展初入選(以後、35回)
1972年昭和47年 日本工芸会正会員
1978年昭和53年 総本山善通寺済世橋の真言八宗文字入り:大擬宝珠製作
1986年昭和61年 人間国宝 香取正彦氏の梵鐘研修会受講
宮内庁より正倉院御物の復元を依頼され砂張物や黄銅合子を制作
2003年平成15年 高岡市伝統工芸産業技術保持者に指定される
釜・茶の湯では一年が炉の季節・風炉の季節と大きく二つに分かれます。
利休七ヶ条〜夏はすずしく冬はあたたかく〜
炉は立冬の節に開け立夏に閉じるのが標準。
- 西の芦屋釜・東の天命釜、そして京釜と移りその釜の亭主の心を松風の声として客をもてなします。
- 釜の蓋のツマミ・鐶付・釜肌多数の見どころがあります。
●尾垂釜(おだれがま)…茶の湯釜の形状のひとつで、胴の下部が不規則な波形に欠けて垂れた形の釜です。
古芦屋や古天明など、古い釜の下部が腐食して破損したものを、その部分を打ち欠いて取除き、新しくひと回り小さな底に付け替えたとき、打ち欠いた個所を不揃いのまま残したところからの形態で、後には始めから尾垂の形を作っています。
----------
サイズ:約直径26×蓋含高23.5cm
約蓋除く18.5cm
約口径12.3cm
素材:蓋(唐銅[唐金])
本体(鉄製)
作者:般若勘渓作
----------
【(本名 昭三)】次男
昭和08年 富山県高岡市生まれ
昭和24年 父のよ吉の稼業を手伝う〜以来研鑽する
昭和44年 日本伝統工芸展初入選(以後、35回)
昭和47年 日本工芸会正会員
昭和53年 総本山善通寺済世橋の真言八宗文字入り:大擬宝珠製作
昭和61年 人間国宝 香取正彦氏の梵鐘研修会受講
宮内庁より正倉院御物の復元を依頼され砂張物や黄銅合子を制作
平成15年 高岡市伝統工芸産業技術保持者に指定される
----------
箱:木箱
付属品:釜鐶付き
注意:製作の都合上釜蓋のつまみが変わる場合があります。
備考:在庫ありの場合(注文日〜3日以内の発送可能)