●灰を洗う(あくぬき)とは…灰の水洗いのことで、灰に混入されている燃えカスなどのゴミ類の除去が目的です。
手順
1. 灰を篩う
使用した灰には、炭の燃えカスや枝炭カスなどが、窯取りの生灰には、窯内の焼成カス等が灰に入っているため、大きなゴミを取るため、灰を篩います。
・炉灰は30目・40目ほどの篩いを使い、大粒のカスを除去します。
・風炉灰に使用する場合は、40目・60目ほどまでの細かい目の篩いを使い、大粒のカスを除去します。
2.篩った灰に水を入れて混ぜ、しばらく置いたら、上澄みを流すを5回程繰り返します。
みずを入れてしばらく多く時間は灰の量などにもよるそうですが、半日〜1日置いているようです。
よりきれいな灰を作るために、上澄みを流す前に細かい網などで灰汁を取り除くを2、3回行う方もいるようです。
3.灰を干す(天日干し)
むしろなどに広げて、天日で乾かします。
※灰は水を含んでいるため、むしろに広げる際に水と一緒に灰が流れてしまうことがありますので、注意してください。
●湿し灰の作り方
炉灰に煮汁を掛けたものですが、湿り気を帯びるだけでこれだけ色が変わります。番茶の煮汁を使用します。(丁子の煮汁を使用する方もいらっしゃいますし、番茶とブレンドして使用する方もいるようです)
手順1.熱い煮汁を炉灰に少し掛け、手のひらで拝み摺る様にほぐしてかき混ぜを、数回繰り返します。
掛けすぎると湿気を抜くのに時間が掛かりますので、注意してください。
3.程よいと思うところで、篩にかけてください。
※※あくぬきした灰の作り方についてさらに詳しく知りたい方は、インターネットで記載されている方もいらっしゃいますので、そちらを参考にしていただくのもよいかと思います。