〇使用方法
【手斧】
薪に斧をくい込ませ、薪ごと『コンコン』と硬い地面に叩き付けて割っていきます。ある程度食い込んでしまったものはそのまま薪割り状態でコンコン叩けば割ることができます。少ない力と斧の重さで叩いていくと安全に割ることができます。
【木割り】
木割り台の上に薪を置き、足を開いて、木割りを振り下ろします。
〇メンテナンス
・使用後は、刃部をクリーナー等で汚れを落とし、乾いた布で拭き、よく乾かした後、サビ止め油を塗ってケースに入れて保管してください。 ・切れ味が悪くなったり、刃が欠けたりしたら、砥石を軽く水で濡らし、荒い砥石で研いだ後、細かい砥石で仕上げます。
〇取扱い上の注意
・木割り用です。目的以外には使用しないでください。
・必要以上の高さから振り下ろしたり、無理な力を加えると、斧がねじれて薪からはずれ大変危険です。
・斧を腕で振ろうとすると、疲れるだけでなく怪我の危険も増えます。斧の重みで割るようにしてください。
・使う前には頭部と柄の接合部分を確認して、外れそうになっていないことを確認してから使用してください。
・柄に緩みがある時は柄のおしりを地面に柄の緩みがなくなるまで軽く打ち付けてください。 ・クサビに緩みがある時はクサビをかるくカナヅチで打ち付けてください。 ・斧頭をカナヅチで叩かないでください。
・濡れた状態で放置するとすぐに痛みます。刃が錆びないよう、木製の柄が腐らないように、乾いた室内で保管してください。
・お子様の手の届かない所に保管してください。
水野製作所とは
新潟県三条市の刃物メーカー。主な商品は斧、鉞などの薪割りと板金工具の掴箸。
職人の町三条で昭和12年より操業を始める。初代水野善夫は鉋の修業を積み独立。創業当時は替刃式鉋の裏刃の製造をする。 電動工具の普及で鉋の需要が減ってくると、少量生産していた斧、鉞へとシフト。当時は農業や林業、家庭では風呂のお湯を沸かすための薪割りなど、作業のための道具として使われた。 現代では作業はもちろんのこと、薪ストーブ、アウトドアでの焚火、ブッシュクラフトなど、趣味を楽しむものへと変化。 水野製作所の製品も昔ながらの伝統的なものから、現代のスタイルに合わせたものまで幅広い品揃えとなる。
水野 勲(伝統工芸士/三条鍛冶集団師範/にいがた県央マイスター)