2011年9月25日、56才で他界したベーシスト是安則克への追悼作品
TRIO 1997について (by加藤崇之)
2011年9月25日、56才の若さで亡くなったベーシスト是安則克君に、追悼の意を込めてこの作品を発表します。
私のギタートリオは30才頃から20年間活動していました。 その間ジャズのスタンダードからオリジナル、そしてフリーに至るまで全ての活動を一番共にしてきたのが是安君でした。
この作品は彼と演奏したオリジナルやスタンダードが収録されていて、是安君と長年続いた活動の記録と言えます。
1997年当時、私のトリオのドラマーはフリーの大先輩である山崎比呂志さんでした。
演奏内容はスタンダードを交えながらもよりフリーな方向へ進んで行き、是安君はアルコール依存症でありながらも必死で音楽と向き合っていました。
2006年、是安君とやっていたギタートリオは解散しました。
50才を過ぎて生き急ぐ必要もないと思ったり、曲をやるならしばらく充電してフレッシュな感覚でまた是安君とやろうと考えていました。
それでもたまに一緒に演奏すると「またやろうよ」「加藤がやるならオレはやる」と言ってくれていました。
そして「オレはいつ死んでもおかしくないから、やるなら今のうちだよ」とも言われていたのです。
自分のギターにはまだまだ納得がいかず、何らかの答えが出たら、そして60才ぐらいになったらまた彼とやりたいと思っていました。
そんな矢先、是安君は亡くなってしまいました。
彼の死は心からショックでした。もう彼とは2度と演奏することもできないし音の記録も残せないと思ったら、この貴重な音源を発表しようという強い気持ちになりました。
僕らの1997年当時のエネルギーを感じてもらえたら嬉しいです。
follow us on…...
ホイホイレコード FBページホイホイレコード Twitterホイホイレコード Hoy-Hoy Recordsは、日本初にして唯一の「お持ち帰りライヴCD」レーベルとして、2008年に誕生しました。「お持ち帰りライヴCD」とは、アーティスト許諾のもとライヴを録音し、終演後に同日のライヴ音源を会場で販売するという、まさにライヴを「お持ち帰り」いただく試みのこと。
開場前の客席のざわめきから、アンコールの最後の曲が終わり会場全体に響く手拍子まで、ライヴをまるごと記録(なかには編集するものもありますけど)。
このライヴCDは:ホイホイレコードだけ販売:(同ウェッブサイトのみの販売)で一般的な流通はしていません。
録音許諾をいただけるアーティストも随時募集中
ホイホイレコードライヴ情報お得がいっぱい:ニュースレターお申し込み