内容情報
自然の摂理の中で生かされる農業が、これからの私たちには必要だ―。
自然の摂理に沿い土本来の力を生かし、土を要としたいのちの循環の中で営まれる自然農法は、これまで戦後急速に発展拡大してきた近代農業技術の陰に隠されていた。
しかし地球環境問題が人類の喫緊の課題となっている中で、自然農法は重要なキーワードになりうるものである―。
農学者として育種学を研究し、日本各地域の農家の人たちと稲の育種に取り組んできた著者が、稲の品種づくりを中心に、自然農法の現場で工夫し思考錯誤する生産者たちの姿と自然農法や日本の農業の未来への思いを綴った農業エッセイ集。