内容情報
本書は栃木県の新聞社が発行元で栃木県唯一の国立大学、宇都宮大学農学部農業経済学科の教員が執筆を行なっているため、「栃木県」というくくりで農業を語ったものと思う読者もいるかもしれない。
しかし、農業の高齢化海外農産物の輸入、食の安心・安全など農業を取り巻く環境の厳しさは、程度の差こそあれ全国どこでも解消しなければならない課題だ。
「農業」は食料、生命、環境といった様々な領域に広がる総合的な産業であり、経済、政策、歴史、経営、農村社会等複眼的な視点から解決の糸口を探っている産業である。
本書に書かれた内容は、日本のどの地域においてもヒントや気付きのきっかけとなるものであり、これまでの農の伝統から今と未来を見通す12の提言である。